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共同利用・共同研究拠点2019年度リサーチ支援型プロジェクトⅡ 公募研究 2019年度リサーチⅡ|アジアにおける土地の芸能、心・技・体の伝承と現代芸術表現への創発

 本研究は、人間の身体が持つ根源的な力である「心・技・体」、土地に根ざす独創的な伝統芸術の保存・伝承と、現代の身体表現と繋がる豊かな創造性を新たな視点で見直していくことを目的としています。伝統的な身体技法の実践調査と人類学的な土地のリサーチ、そして現代身体芸術の創作方法の融合により、身体芸術における多様な実践研究方法を探求・研究していきます。

 劇場における芸術表現からは逸脱する、アジアの儀礼、舞踊、演劇、唄、音楽は、祈りという行為と共に社会や共同体における重要な役割を担い、身体から身体へと脈々と受け継がれていきます。日常と儀礼が延長上にある土地に根ざした芸能が、現代における身体性や、身体表現における伝統と現在の繋がり、融合、創造という視点からどのような広がりを持ちうるか、調査を進めて考察を行いたい。

 本年度は伝統芸能が日常生活に溶け込む長野県の国重要無形民俗文化財、遠山郷の霜月祭りを研究対象地域とし、フィールドーワークにより地域のローカリティーと伝統技法の伝承の様相、そして現代の生活文化や身体表現の創造性との繋がりについてリサーチを進める。また、継続研究内容として考察対象とする中央アジアの身体文化、とりわけシャーマニズムの身体技法の様相についても着目し、国内リサーチを行う。

【研究メンバー】
北村明子(信州大学人文学部、振付家・ダンサー)

横山裕章(アゲハスプリングス、音楽家)
村尾静二(清泉女学院大学、映像人類学)
中山佐代(フリーランス企画制作)
福岡聡(カタリスト、企画制作)

 

◆スケジュール
2019年5-8月 

遠山霜月祭の現地調査。研究会。中央アジア、シャーマニズムについての国内調査。

2019年10月末〜11月初頭

遠山霜月祭現地調査、および、神楽のワークショップ実施予定。

2019年12月

遠山霜月祭現地調査。

2020年3月

中央アジア、シャーマニズムについての国内調査。総括、研究報告会。