開学30周年記念事業 猿翁アーカイブにみる三代目市川猿之助の世界 第五回フォーラム〈感動〉
三代目市川猿之助(二代目猿翁)さんから京都芸術大学(旧名称:京都造形芸術大学)に寄贈いただいた貴重な歌舞伎関係資料をもとに、三代目猿之助の軌跡をたどるフォーラムの5回目。
今回は<感動>をテーマに、三代目猿之助と数々の創作をともにしたゆかりのお二人にお話いただきます。
【ゲスト】石川耕士(脚本家・演出家)、横内謙介(脚本家・演出家)
【企画】田口章子(京都芸術大学教授)
「泣き申さず候うては化し申さず候う」
江戸時代中期の儒学者細井平洲のことばである。泣くほど感動して涙を流したときに、人は素直になって向上心が芽生え、考える力が生まれるという意味だ。
三代目市川猿之助(二代目猿翁)は本学創設者である初代理事長徳山詳直からこのことばを教えられたとき、腑に落ちるものがあった。祖父二代目猿之助(初代猿翁)から「人に感動を与える立場の者が自ら感動を知らないでどうするか。いい人に出会い、いい芸術に触れなさい」と常々いわれてきたからである。感動させることが芸術であるという思いで歌舞伎と向き合ってきた三代目猿之助。
今回は、三代目猿之助が与えてくれた〈感動〉とはいかなるものであったのかについて考える。「感動を与える大学でありたい」と願った初代理事長と三代目猿之助の思いがひとつになってできあがった春秋座(京都芸術劇場)。「感動」は本学の理念を支える大切なことばでもある。
田口章子(企画/京都芸術大学教授)
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第一部 「感動は驚きとともにやってきた」横内謙介(脚本家、演出家)
第二部 「三代目猿之助が演じる感動の名作~時代・世話・新歌舞伎」石川耕士(脚本家、演出家)
※開場~開演と幕間では同じショート映像(15分程度)を上映します
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映像担当:京都芸術大学企画広報課、倉田修次
協力:松竹株式会社、公益社団法人日本俳優協会、株式会社キノシ・オフィス