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京都芸術大学 舞台芸術学科 2024年度 4年生 卒業制作公演 『更地』

舞台芸術学科の初代学科長である太田省吾が作り上げた『更地』。今回上演する京都芸術劇場studio21のこけら落としとして公演が行われて以来、23年ぶりの再演となります。
私たち舞台芸術学科15期は、大学入学とコロナ禍が重なり、舞台というコンテンツが変化せざるをえない時代を経験しました。コロナ以前の生活様式に戻り始めている今、それをあえて〈剥いでみようとする〉ことで、私たちなりの「コロナ禍後を再構築する」公演をお届けします。

公演の詳細・予約は、公式HPからもご確認いただけます。
https://0abeeffeb3aa.godaddysites.com/
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更地と聞いて、思い浮かべるものはなんだろうか。
空き地、なにもない場所、はたまた. . . 災害、戦争、疫病. . .
そんな多義的な更地で、ときに大きく、ときに小さな世界のことを、初老の夫婦は記憶の旅を通じて表象します。
劇場に〈なにか〉を充満させるように。 だれかに〈なにか〉を伝えるように. . .
その〈なにか〉はなんなのかわかりません。
でもきっと、簡単にわかることができないものだからこそ、二人はジタバタし、 悩み、苦しみ、笑い合うのでしょう。

ここ数年は「あ、これは歴史の教科書に載るだろうな」と思う出来事の連続でした。
それと同時に、我々が実際に経験したことが誰かのことばによって語られてしまう恐怖のようなものも経験しました。
とてつもなく大きく、脅威的な出来事によって個人の日々、生活、時間は覆われ、隠れてしまったように感じます。
歴史の一部として現代が語られるときも、そうなることでしょう。
その事実を突きつけられると、心のどこかがジタバタしてしまいます。
渦中の中で私たちは芸術を学び、創作してきた。私たちは確かに存在していた。生きていた。本当に。

初老の夫婦を20代の若者が演じることは少々違和感があるかもしれません。
しかし、 現代の社会を生きた上で〈なにか〉を伝えたいという思いは、劇中の夫婦と強力な共通点であり、
私たちであるからこそ、広げられる景色があるかもしれません。

企画・演出 保井岳太

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原作|
太田省吾
演出|保井岳太

キャスト|
中島優佳
保井岳太

スタッフ|
演出助手:森内真悠
舞台監督:山田純子
美術:阿部琴羽 郡叶夢
照明:中村芽瑠
音響:三浦志保美
映像:大納奈々果
衣装:小田原ハル
制作:芝原柚奈
宣伝写真:森内真悠

主催・お問合せ先|
京都芸術大学 舞台芸術学科
〒606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116
Tel:075-791-8237(平日9時〜17時)
Fax:075-791-8113
舞台芸術学科ブログページ(https://www.kyoto-art.ac.jp/production/?author=10)