＿當世流小栗判官 より
一、當世流小栗判官 より
一、新作舞踊劇『小栗判官車街道』長唄連中
　　　　　市川團子宙乗り相勤め申し候

　　　　　　　　市川團　子
　　　　　　　　芳澤壱ろは
　　　　　　　　若柳吉　蔵
　　　　　　　　藤間勘十郎
　　　　　　　　　　　ほか

二、『華舞競歌舞伎彩』長唄連中
（上）舞　踊『新鷺娘』

　　　　　　　　芳澤壱ろは

（下）舞　踊『鬼揃紅葉狩』

　　　　　　　　藤間勘十郎
　　　　　　　　市川團　子
　　　　　　　　芳澤壱ろは
　　　　　　　　若柳吉　蔵
　　　　　　　　　　　ほか

『小栗判官車街道』
常陸国の領主・横山郡司の娘である照手姫は、国の横領を企む郡司の弟・大膳に父を殺され、大膳の館に幽閉されます。それを知った照手姫の許婚・小栗判官は照手姫を助け出しますが、大膳が暴れ馬の鬼鹿毛（おにかげ）を放ち、小栗を殺そうとします。馬の名手である小栗は難なく鬼鹿毛を乗りこなし、悪人どもを蹴散らしてその場を去りますが、照手姫とは離れ離れになってしまいます。
照手姫は、かつて横山家に仕えていた漁師の浪七（実は水戸小次郎）に助けられ、海女に化けて隠れますが、照手姫を売って金にしようとする鬼瓦の胴八に連れ去られてしまいます。失態を悔やむ浪七が自分の命を生贄に龍神龍女に祈ると、舟で逃げた胴八は波で陸へ戻されます。浪七は胴八と刺し違えて息絶えながらも、照手姫を舟で逃がします。
照手姫を探して美濃国までやってきた小栗。人買いに売られるところを万福長者の後家お槇に助けられて下女働きをしている照手姫と再会します。実は、このお槇は照手姫の乳母だったのです。しかし、小栗に横恋慕するお槇の娘お駒。ついに、お槇はお駒を殺してしまいます。亡霊となったお駒の執念により、判官は顔が醜くなり足腰も立たなくなります。
照手姫が引く木の車に乗せられ、街道を旅して熊野にたどりついた小栗。遊行上人が祈り、湯治場で沐浴をすると、熊野権現の霊験によって小栗は本復します。素戔嗚尊のお告げにより、小栗と照手姫は神馬に乗り天空を翔けて常陸へ。仇敵に復讐を果たし、平穏な日々を取り戻します。　　　

『鬼揃紅葉狩』
信濃国戸隠山に狩りに出かけた余呉将軍平維茂。館に帰る道すがら美しい紅葉を眺めていると、高貴だが素性を隠す美しい女たちの一行に出くわします。女たちは宴を始め、主人と思しき更科の前が維茂に共に紅葉を愛でようと誘います。維茂は更科の前が勧めるまま盃を重ね、女たちは宴の肴にと美しい舞を披露します。したたかに酔い微睡む維茂の様子を見て、女たちは怪しい様子を見せながらその場を立ち去ってしまいます。
眠る維茂の前に男山八幡の命を受けた千秋彦・百秋彦が現れ、「更科の前たちは実は戸隠山の鬼女、神の剣で退治せよ」と告げ、神の御剣を授けます。
鬼女たちの棲み処を突き止めた維茂に襲い掛かる鬼女たち。維茂は神の御剣を振りかざして激しく戦い、男山八幡のご加護により鬼女たちは遂に討たれたのでした。

スペシャルトーク開催
6/21(土)16時の回終演後に芸術監督と出演者によるスペシャルトークを開催します。
舞踊の魅力や楽しみ方、公演の裏話など、本番を終えたばかりの出演者による春秋座ならではのトークをお楽しみください。

登壇予定：藤間勘十郎芸術監督、市川團子
※16時の回のチケットをお持ちの方のみご参加いただけます。
※終演後約15分間の予定。

各席種の座席
■全日程完売
特典付SS席：最前列・5列中央ブロック
（特典：出演者サイン入りポスター・パンフレット・劇場グッズなど）
SS席：9列目までの中央ブロック・RL列桟敷席前方
S席：2階1～5列8～11番

■販売中
A席：上記以外の正面席・桟敷席
学生＆ユース席：２階バルコニー席

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主催・製作：京都芸術大学 舞台芸術研究センター