暗闇をほどく、光を編む 舞台照明デザイナー魚森理恵(kehaiworks)による、暗闇再考ワークショップ U-LAB 編

©魚森理恵
完全暗転の世界に身を浸す体験
光と影をテーマに分野を横断して活躍する舞台照明デザイナー・魚森理恵さんを迎え、「暗闇」や「余白」から光を捉え直すワークショップを開催します。今回は、完全暗転の世界を実際に体験しながら、〈みる/みえる/みせる〉の関係に、これまでと違う手触りで近づいていきます。
多くの劇場公演で、私たちは暗闇に身を置きます。それでも普段は、「何が照らされているか」にばかり意識が向いているかもしれません。このワークショップでは、その前提を少し揺らしながら、暗闇そのものに触れ、光のあり方を見つめ直します。専門的な知識や経験は問いません。魚森さんの言葉とともに、「光」を考える新しい回路をひらいてみませんか。
ゲストのご紹介|
舞台照明デザイナー
魚森理恵(kehaiworks)
LAB’s Voice|
「光の翻訳者」舞台照明デザイナー魚森理恵さんとひらく、新しい視覚の回路
「光って、一体なんだろう?」
照明の講義を受け、現場でどれだけ実践を重ねても、どこか「光」の正体をつかみきれずにいた。そんな感覚を鮮やかに更新してくれたのが、舞台にとどまらず多角的な活動を展開する照明デザイナー・魚森理恵さんのワークショップでした。
2023年、城崎国際アートセンターで魚森さんのプロジェクト[1]に参加したとき、「光の回路」が音を立ててひらいていくのを感じました。
劇場でも日常生活でも、私たちは当たり前のように暗闇の中にいます。けれど、いつも「照らされているもの」ばかりを追いかけて、その土台にある「闇」の豊かさに気づかずにいるのかもしれません。魚森さんは、そんな私たちの前提をそっと揺らし、〈みる/みえる/みせる〉という行為に生きた手触りを与えてくれる「光の翻訳者」です。
光そのものには「影」や「余白」、「暗闇」が含まれていること。
それらを思考と実践の往復によって、豊かな言語化と技術で伝えてくれること。
今回は会場の都合で、フルスケールではありません。けれど、魚森さんが描き出すあの圧倒的な世界をどうしても体験してほしい。そんな願いにお答えいただき、そのエッセンスが感じられる「ミニプログラム」が実現しました。専門的な知識や経験は一切いりません。ただ、日常の感覚をそっと持ち寄って、暗闇に身を浸してみてください。
「光を熱して、暗闇を温める」[2]
魚森さんからこぼれるそんな言葉の一つひとつが、新しい光のあり方をひらいてくれます。あなた自身の感覚が更新される瞬間を、ぜひ一緒に体験しましょう。
[1]魚森理恵/kehaiworks「暗闇再考プロジェクト」トーク&ワークショップ(城崎国際アートセンター、2023年)
[2] 魚森氏の2023年プロジェクト『光を熱して暗闇を温める/暗闇再考プロジェクト』 より
U THEATRE LAB.ってなに?|
U THEATRE LAB. KYOTOは2026年からスタートした学生のための舞台芸術を起点に集まるプラットフォームです。京都市内の学生なら、どなたでも、無料でご参加いただけます。
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U-Sessionってなに?|
U-SessionはU THEATRE LAB. KYOTOを形成するプログラムの一つです。アーティストや技術者の実践に基づく思考を経験や体験を通じてみんなで考えるプログラムを用意しています。
兵庫県出身。京都市立芸術大学美術学部 構想設計専攻卒業後、京都を拠点に活動する照明デザイナーとなる。表現素材としての光を暗示的/明示的に扱い、表現を上質に発現させるためのデザイン活動を国内外の現場にて行っている。実演芸術全般・美術展示などの照明を手掛けるほか、光と知覚をテーマにしたワークショップやパフォーマンス、作品制作も行う。近年は夜間景観や暗闇文化研究を行い、暗闇/暗がりが磨く知覚の重要性を研究すべく「暗闇再考プロジェクト」に取り組む。
