木ノ下歌舞伎オープンラボ
第一回「古典のコトバ 現代のコトバ」
古典と現代の表現を繋げて考える実験的・実践的レクチャーシリーズ開講!
木ノ下歌舞伎の活動の根本にある古典の「研究」と、古典を現代化することによる「普及」という2つのテーマをもとに、実験の場(オープンラボラト リー)を公開します。
〈温故知新〉という言葉通り古典芸能は知恵の宝庫であり、現代の表現者が学べるところは数多くあります。古典芸能と現代演劇の双方が刺激しあいな がら向上 していくことと、双方の観客層を流動させていくことも視野に入れ、木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)のナビゲートのもと、ゲストによる実演を交えた 連続レク チャーシリーズがはじまります。
第一回 「古典のコトバ 現代のコトバ」
日本人なら誰でも知っている日本最古のものがたり「竹取物語」からゲストが選んだシーンを題材にトークを繰り広げ、
場合によっては、劇作家による ライ ブ現代語訳もとびだすかも!?
木ノ下歌舞伎とゲストのコラボレーションによって生まれる独特のアプローチで古典と現代の共通点や相違点などを実験的・実践的に探っていきます。
ゲストプロフィール
土田英生(MONO代表・劇作家・演出家)
1989年に「B級プラクティス」(現MONO)結成。1990年以降全作品の作・演出を担当する。
1999年『その鉄塔に男たちはいるという』 で第6回OMS戯曲賞大賞を受賞。
2001年文学座に書きおろした『崩れた石垣、のぼる鮭たち』で第56回芸術祭賞優秀賞を受賞。
2003年文化 庁の新進芸術家留学制度で一年間ロンドンに留学。
劇作と並行してテレビドラマ・映画脚本の執筆も多数。
その代表作に映画『約三十の嘘』、『初夜と 蓮根』、日本テレビ系テレビドラマ『斉藤さん』シリーズなど。
糸井幸之介(FUKAIPRODUCE羽衣・劇作家・演出家・音楽家)
1977年東京生まれ。2004年に女優の深井順子により旗揚げされた
FUKAIPRODUCE羽衣の全作品で作・演出・音楽・美術を手掛ける。
全編の7割ほどを演者が歌って踊る、芝居と音楽を融合した
独自の作風を“妙―ジカル“と称し、唯一無二の詩的作品世界と、
耳に残るオリジナル楽曲 で高い評価を得ている。
世田谷区芸術アワード“飛翔” 2008年度舞台芸術部門受賞。
第14回公演「耳のトンネル」にて、CoRich舞台芸術まつり!2012春グランプリ受賞。
2014年より多摩美術大学 にて非常勤講師を務める。
ナビゲータープロフィール
木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)
1985年和歌山市生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受け、古典芸能への関心を広げていく。京都造形芸術大学(映像・舞台芸術学科)で現代の舞台芸術を学び、2006年に古典演目の現代的上演を行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。作品の補綴・監修という立場をとりつつ、様々な演出家とタッグを組みながら創作するスタイルをとっている。
近作に、『義経千本桜』(2012年 総合演出:多田淳之介、演出:白神ももこ・杉原邦生)、『三人吉三』(2014年,2015年演出:杉原邦生)などがある。2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。