KAAT神奈川芸術劇場プロデュース 『SHELL』
倉持裕×杉原邦生、注目の初タッグでお送りする
現代を舞台に特異な人間が存在する不思議な世界を描く、青春ファンタジー!
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作:倉持裕
演出:杉原邦生
音楽:原口沙輔
出演|
石井杏奈 秋田汐梨
石川雷蔵 水島麻理奈 成海花音 北川雅 上杉柚葉 キクチカンキ 香月彩里
近藤頌利 笠島智 原扶貴子
岡田義徳
藍実成 秋山遊楽 植村理乃 小熊綸 木村和磨
古賀雄大 出口稚子 中沢凜之介 中嶋千歩 浜崎香帆
人間の「貌(かたち)」とは何かをめぐり、様々なエピソードで現代に生きる私たちを投影する、作:倉持裕×演出:杉原邦生による新作公演を2023年12月に上演します。
戯曲を手がける倉持裕は、小劇場の劇団からそのキャリアをスタートし、近年では舞台の脚本・演出にとどまらず、テレビドラマの脚本も手がけるなど活躍の場を広げています。今回、「若い時期ではないと得られない熱気あふれる若者たちの世界を描いてほしい」というKAAT神奈川芸術劇場 芸術監督・長塚圭史の依頼により、倉持ならではのシュールさで女子高校生を中心とする現代の世界をリアルに描いた本作が生まれました。
演出を担当する杉原邦生は、プロデュース公演カンパニーKUNIOでの活動のみならず、『オレステスとピュラデス』『パンドラの鐘』『血の婚礼』といった記憶に新しい作品を手がけるなど、今、最も精力的に活動する演出家です。
音楽を手掛けるのは、SNSを通じて国内外から注目される20歳の新進気鋭の若手音楽家・原口沙輔。杉原のラブコールにより実現したコラボレーションで、原口の初めての舞台音楽参加にも期待が高まります。
主人公の高校生キャストには、2012年の女優デビューから注目作に次々出演し注目を集める石井杏奈と、集英社「Seventeen」の専属モデルとしてティーンエイジャーに支持され、女優としても活躍の場を広げる秋田汐梨が決定。また、映画「THE3名様」や、舞台『私の一ヶ月』(22年)、『歌うシャイロック』(23年)などコンスタントに映画、TVドラマ、舞台に出演し、今年芸能生活30周年を迎える岡田義徳が、Z世代を代表する若き才能とともに、舞台を創り上げます。
年齢も性別も違ういくつもの人生を、いくつもの顔をもって同時に生きる特異な人々が登場する摩訶不思議な世界を描く本作。不思議な世界観が魅力の倉持の戯曲を、杉原がダイナミックに演出する新作公演に、ぜひご期待ください。
あらすじ
とある高校の放課後の教室。そこには生徒の未羽(みう)、希穂(きほ)、咲斗(さくと)と数名の友達たち。彼らは、突然学校に来なくなった松田先生について、そしてこの学校の問題について度々話し合っている。
ある日、未羽は通りがかったビルからマネキンが落ちてくる現場に遭遇する。そのマネキンを抱きかかえていたのは中年男の高木だが、未羽には高木でもあり希穂の顔にも見えるという不思議な体験をする。同じ人間がいくつもの<顔>を持っている。それは、一部の者だけが知っている世界だったのだが、未羽にはそれを見抜く力があった。
希穂たち以外にも、いくつもの<顔>をもっている人々が分かる未羽。様々な登場人物たちがうごめく中で、顔を見抜けて「絶対他者」を繋げてしまう未羽、顔を持つ人々、そして全く分からない人々との間に、摩擦が生じていく…
スタッフ|
舞台美術:佐々木文美
照明:吉本有輝子
音響:稲住祐平
衣裳:丁瑩
ヘアメイク:国府田圭
振付:北川結、仁科幸
演出助手:日置浩輔
舞台監督:藤田有紀彦
制作進行:ycoment
主催:京都芸術大学 舞台芸術研究センター
後援:京都市教育委員会
企画制作:KAAT神奈川芸術劇場
令和5年度京都府文化芸術体験機会創出事業
プロフィール|
作:倉持裕 (くらもち・ゆたか)
2000年、劇団ペンギンプルペイルパイルズを旗揚げ、主宰。以降すべての劇団作品の脚本、演出を手掛ける。『ワンマン・ショー』にて第48回岸田國士戯曲賞受賞。 劇団公演も精力的に継続していく一方、『英国王のスピーチ』、蜷川幸雄演出『わたしを離さないで』、劇団☆新感線『乱鶯』『けむりの軍団』、『誰か席について』、『ネジと紙幣』『神の子供たちはみな踊るafter the quake』『浦島さん』と多岐にわたって作、演出を手がける。2011年『鎌塚氏、放り投げる』からはじまった鎌塚氏シリーズは評判を集め、人気シリーズとなっている。KAAT神奈川芸術劇場では2015年『HEADS UP!/ヘッズ・アップ!』(ラサール石井演出)の脚本として参加、大好評をおさめ2017年に再演した。2022年も5月『お勢、断行』、7月鎌塚シリーズ最新作『鎌塚氏、羽を伸ばす』、9月『阿修羅のごとく』、11月『歌妖曲〜中川大志之丞変化〜』といった舞台のほか、映画「アイアム・まきもと」(脚本)が9月に公開、TV「LIFE!〜人生に捧げるコント〜」(脚本)と、幅広い活躍を続け、他の追随を許さないクリエイターとなっている。
演出:杉原邦生 (すぎはら・くにお)
演出家・舞台美術家、KUNIO主宰。2004年、プロデュース公演カンパニー“KUNIO”を立ち上げ、これまでに『エンジェルス・イン・アメリカ 第1部「至福千年紀が近づく」 第2部 「ペレストロイカ」』、“Q1”バージョンを新訳で上演した『ハムレット』、大学の恩師でもある太田省吾作品を鮮烈に蘇らせた『更地』などを上演。その他近年の主な演出作品に、木ノ下歌舞伎『三人吉三』『勧進帳』『東海道四谷怪談―通し上演―』、スーパー歌舞伎II『新版 オグリ』、シアターコクーン ライブ配信『プレイタイム』、PARCO劇場オープニング・シリーズ『藪原検校』、さいたまゴールド・シアター最終公演『水の駅』、COCOON PRODUCTION 2022 / NINAGAGWA MEMORIAL『パンドラの鐘』、ホリプロ『血の婚礼』など。KAAT神奈川芸術劇場では『ルーツ』、『オイディプスREXXX』、KAAT・KUNIO共同製作『グリークス』、『オレステスとピュラデス』を手がけ、コンスタントに作品を上演している。2018年(平成29年度)第36回京都府文化賞奨励賞受賞。
撮影:細野晋司(杉原邦生)
音楽:原口沙輔(はらぐち・さすけ)
SNS を通じて国内外から注目される20歳音楽家。
2歳から自然と踊り出し、5歳から父親の Mac Bookに入っていたGarageBandを見つけて遊びながら作曲を始める。6歳から DJ、9 歳からフィンガードラム、10 歳でニューヨークにあるアポロシアターの「アマチュアナイト」に出場し日本人最年少で優勝。12 歳でフィンガードラムパフォーマンス日本一を決める大会「ACHIEVEMENT BEAT BATTLE」で準優勝。14 歳の時に原宿で披露したフィンガードラムの路上パフォーマンスをきっかけに様々なメディアに取り上げられ話題になる。2018年12 月にSASUKE名義でメジャーデビューをし、15歳で新しい地図 join ミュージック「#SINGING」の作詞作曲を手がける。数々のアーティストへの楽曲提供やリミックス、自身の作品リリース、企業とのコラボ、TV番組・CMの音楽、ラジオ番組のジングルなど、多数手がける。近年の主な活動は、郷ひろみへの楽曲提供、NHK Eテレ「ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン」の音楽(OP、ED、挿入歌、BGM)、神山まるごと高専の起業家講師、東京2020パラリンピック閉会式音楽制作・出演など。
公演アーカイブ
舞台写真
撮影:引地信彦
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『SHELL』(会場:KAAT神奈川芸術劇場)
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