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松尾スズキ・リアルワークプロジェクト 「命、ギガ長スzzz」

デザイン:山川豹真(京都芸術大学 情報デザイン学科 ビジュアルコミュニケーションデザインコース1回生)

 

「命、ギガ長スzzz(ズズズ)」
80代で認知症気味の母親・エイコと、50になってもニートでアルコール依存症の息子・オサム。そんな彼らの貧しい生活を撮影しようと、ドキュメンタリー作家志望の芸大生・アサダがやってくる。カメラに映るのは、うまい棒ばかり食べる陽気なエイコと、母の少ない年金を頼りに、お酒ばかり楽しむオサム。アサダは2人の本心を掴めないことに悩むが、ある夜、教授キシとの関係を介して、この親子の実態に迫っていくーーー。

作・演出|松尾スズキ

稽古ダイジェスト

35年ほど芝居をやってきましたが、初めて大学の学生たちと演劇を作りました。演劇を学んでいるものもいれば、文芸、映画、デザインを専攻しているものまで舞台にあげてしまいます。だから言ってしまえば純然たる素人と芝居を作ろうというのです。素人でもありZ世代でもある彼ら。初めはあまりの共通言語のなさに、戸惑い、あまりの体の弱さに心配し・・・気がつけば、東京に帰っても延々彼らのことを考え続けているのです。彼らがどうすればこの1年で「なにかをへて」「なにかをえて」くれるのか、ああだこうだと思い、試行錯誤の日々でした。正直、苦しかった。それでも、思えば自分もデザイン学科の身ながら、大学時代演劇に出会い、そのおもしろさにのめりこみ、今があるわけです。 ズブの素人でした。そう思えば、なにやら彼らが愛おしく、演劇のとてつもない魅力を少しでも感じてもらやあいいじゃないかと開き直り、なんとかここまで漕ぎ着けました。自分が彼らを成長させられたのか、彼らが自分を成長させてくれたのか。それは、きっとおいおいこの先、わかってくるのだと思います。

(松尾スズキ)

 

プロフィール|
作・演出:松尾スズキ

1962年、福岡県生まれ。1988年に大人計画を旗揚げし、多数の作品で作・演出・出演を務める。1997年「ファンキー!~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞を受賞。2008年には映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞。小説「クワイエットルームにようこそ」「老人賭博」「もう『はい』としか言えない」が芥川賞候補になるなど、作家としても活躍。2019年に上演した「命、ギガ長ス」が第71回読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞。2020年にBunkamura シアターコクーンの芸術監督、2023年に京都芸術大学舞台芸術研究センター教授に就任。

出演|

末松萌香 田中愛乃 丹野琳仁 藤村栞那 
松浦輝海 三井春花 八上心寧 山川豹真

サポートメンバー|

等々力静香

参加学生コメント

一年前、専攻も学年も異なるメンバーが稽古場に集まった。……松尾スズキ??あ、靴下かわいい。期待と不安が入り混じる私たちに、松尾さんは「素人の時間をいかに濃く過ごすかです」という言葉をかけてくれた。毎月、特別講師をお迎えし松尾さんと共に発声やパントマイムを一つずつ教わる。また過去の上演映像の分析にも取り組み、稽古を重ねた。だんだん知る、松尾さんの凄さ。だんだん気付く、演劇の難しさ。観劇離れ世代の当事者にある私たちは、この「演劇」が詰まった作品にどう向き合えばいいのか。未だに正解は分からない。しかし「分からない」に1年のたうちまわった結果、不思議に現実味をもつ光景が浮かび上がってきた。まだ夢半ばの私たちが、50代や80代の「命」を描こうとする。そんな葛藤と奮闘をぜひ観に来てください。

 

スタッフ|
演出補:林慎一郎
演出助手:入江拓郎・山田翠
舞台監督:田淵恵崇
演出部:海老澤美幸
舞台美術コーディネート:夏目雅也
照明:脇坂就二
音響:寺坂素直
衣装:大野知英
衣装アシスタント:工藤亜里紗
ヘアメイク:須山智未
ヘアメイクアシスタント:井上玲菜
記録:面高真琴・土澤あゆみ
制作統括:安藤善隆
制作:吉田和睦・後藤孝典・出尾美貴

学生スタッフ|
演出部:八上心寧
舞台美術:田中愛乃・松浦輝海
音響:田中愛乃・丹野琳仁
衣装・ヘアメイク・小道具:末松萌香・三井春花
宣伝美術:山川豹真
制作:藤村栞那
広報宣伝:末松萌香・三井春花・山川豹真

協力|大人計画・白水社・株式会社ピーエーシーウエスト・安藤玉恵・オクイシュージ・笠松はる・藤森みわこ
お問合せ|京都芸術大学 舞台芸術研究センター

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