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「猿翁アーカイブにみる三代目市川猿之助の世界」第四回フォーラム
猿之助歌舞伎―「創造」と「想像」

三代目市川猿之助(二代目猿翁)さんから京都造形芸術大学に寄贈いただいた貴重な歌舞伎関係資料をもとに、三代目猿之助の軌跡をたどるフォーラムの4回目。今回は「創造」と「想像」をテーマに、「古典歌舞伎」「スーパー歌舞伎」を取り上げます。伝統的な古典歌舞伎に心血を注ぐ一方で、三代目猿之助が生み出し、前例をみない壮大なスケールと画期的な演出で歌舞伎に新しい時代を到来させた「スーパー歌舞伎」の作品群は、上演当時のみならず今日に至るまで大きな影響を与え続けています。寄贈映像とともに、三代目猿之助の創作に深くかかわったゆかりのゲストに語っていただきます。

同時開催
寄贈資料展示
フォーラム当日、春秋座ロビーにてテーマに関連する資料の展示を行います。
開場時間からご覧いただけます。


プログラム
第一部
脚本・演出家としての市川猿之助~「金門五山桐」、「南総里見八犬伝」を中心に
ゲスト:石川耕士(脚本家、演出家)

第二部
スーパー歌舞伎「八犬伝」について
ゲスト:横内謙介(脚本家、演出家)
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三代目市川猿之助(二代目市川猿翁)
1939年(昭和14)生まれ。つねに「時代とともに生きる歌舞伎」をめざし、伝統の継承と創造に全身全霊をかけて走り続けている。「猿翁十種」をはじめとする家の芸の継承はもとより、『義経千本桜』『加賀見山再岩藤』などの古典歌舞伎の再創造、『菊宴月白浪』『競伊勢物語』などの古劇の復活、さらには『ヤマトタケル』や『新・三国志』シリーズなどのスーパー歌舞伎の創造まで、パワフルな活動はみごとな芸術的完成を見せる。現代歌舞伎に多彩で豊穣な成果をもたらしてきた演劇活動の中から「三代猿之助四十八撰」を制定した。歌舞伎にかける熱い思いと革新的な発想は、三代目市川猿之助が育てた弟子たちにも確実に受け継がれている。平成24年6〜7月新橋演舞場において、祖父が名乗った猿翁の名を二代目として襲名し、甥の市川亀治郎に猿之助の名を譲った。
京都造形芸術大学では、平成5年に芸術学部教授、平成12年〜17年副学長に就任。集中講義では学生に歌舞伎の実技実演指導も行なった。同大の春秋座には徳山詳直前理事長とともに劇場の構想・設計から関わる。初代芸術監督として、杮落し公演の『日本振袖始』はじめ、数々の舞台を企画し出演した。

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企画:田口章子(京都造形芸術大学教授)
展示ディレクション:根之木正明(京都造形芸術大学教授)
映像担当:京都造形芸術大学企画広報課、倉田修次
協力:松竹株式会社、公益社団法人日本俳優協会、株式会社キノシ・オフィス
主催:京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター