2025年度 京都芸術大学 舞台芸術研究センター 公開講座 木ノ下裕一の伝統文化論 ~「古典」を掘り下げる、「現代」を思考する~

講 師| 木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)
聞き手| 田口章子(京都芸術大学教授)
日本の古典芸能は、ある題材を受け継ぎ、発展してきました。一つの幹からいくつもの枝を伸ばす木のように、能、浄瑠璃、歌舞伎とアダプテーションを繰り返してきた先人の創作に迫ります。
本講座では、そんな〝大樹〟を取り上げ、前後編に分けて進めていきます。前編では幹の部分、つまりその題材の源流を中心に、後編では枝の部分、どのように多彩な作品が描かれてきたかを考えます。また、古典だけでなく、太宰治や向田邦子、宮藤官九郎など近現代の作家による作品も視野に入れて、広く考察していきます。
(木ノ下裕一)
_
第一回(4月15日)
『道成寺』の世界(前編)~鬼と龍の物語~
第二回(4月22日)
『道成寺』の世界(後編)~〝おんな〟を描く~
第三回(4月29日)
『隅田川』の世界(前編)~弔いの物語~
第四回(5月13日)
『隅田川』の世界(後編)~近松からクドカンまで、変奏の系譜~
第五回(5月20日)
『心中天の網島』の世界(前編)~近松「心中物」の集大成~
第六回(5月27日)
『心中天の網島』の世界(後編)~遺された者たちの声~
第七回(6月3日)
総括『勧進帳』の世界~能から木ノ下歌舞伎まで~