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KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2025 倉田 翠 / akakilike

病癒えし者の着色された魚への聖なる感謝の歌

Holy Song of Thanksgiving of a Convalescent to the Colored Fish

                         撮影:前谷 開

 

 

食の幻想に支配されない
自由な身体はあるのか?


食や健康についての情報があふれる現在、「何を食べるべきか」という基準はとても曖昧だ。時代や環境によっても変わるし、メディアやブームに左右されることもある。絶対的なものなどないはずなのに、私たちはなぜ世間でなんとなく「正しい」とされている思考に振り回され、身体をコントロールしなければならない気がするのだろう。どんなに他者と相容れない食の嗜好を持っていても、誰かと共に食卓を囲みたいと願ってしまうのだろう。徹底的にフィクションでありながら、常に現実の自分自身と社会の間にある問題をダンスへ結実させてきた倉田翠の新作は、玉石混交の現代の「食自論」とその可笑しみを浮き彫りにしていく、フィクショナルで実験的な試みだ。

倉田と共に舞台に立つのは、俳優と彫刻家、喫茶店の店主の3 名。彼らは公演前の約2 ヵ月間、日常の食習慣を少しズラし(好きなものを我慢したり、ちょっと偏った食べ方をしたり)、そのズラされた身体のまま舞台へ上がる。社会や自身が定義する「正しい食」から切り離され、無意味なアクションを課せられた彼らの身体が織りなす、不協和音のような四重奏は何を語りかけてくるだろうか。

 

倉田 翠 Midori Kurata

Photo by Bea Borgers

1987 年三重県生まれ。京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)映像・舞台芸術学科卒業。3 歳よりクラシックバレエ、モダンバレエを始める。京都を拠点に、演出家・振付家・ダンサーとして活動。作品ごとに自身や他者と向かい合い、そこに生じる事象を舞台構造を使ってフィクションとして立ち上がらせることで「ダンス」の可能性を探求している。2016年より、倉田翠とテクニカルスタッフのみの団体、akakilike(アカキク)の主め、アクーとスッフが対な立ち位置で作品にわる事をし活動している。2023 年には、akakilike 初期の代作ともえる族写真』でクンン・フィバル・デール(ブリュル)とフィバル・ートンパリ招聘され、海外ツアーをたす。5 京都芸術新人賞18 回日ダンスーラム2024 4 月より、まつもと市民芸術芸術監督(舞踊部門)。

akakilike

撮影:前谷 開

akakilike(アカキライク)は、テクニカルスタッフと倉田翠のみで構成され、主に舞台作品を作る。スタッフと出演者が常に対等であること。それぞれが確立して作品のためにやるべきことをするために集まった集団。

飯沼英樹 Hideki Iinuma

 

1975年長野県生まれ。玉川大学、愛知県立芸術大学大学院修了後、フランス政府奨学金を得てナント国立美術大学に入学。5年の留学期間中にナントの他にミラノ、コペンハーゲン、カールスルーエにて交換留学生として彫刻、現代美術を学ぶ。現代社会を生きる女性たちからインスピレーションを受け、彼女たちのリアルな「いま」を感じられる木彫作品を発表している。木肌が見えるほどのラフな鑿跡と、美しく繊細な顔の表情が混在する外形が特徴で、流行のファッションに身を包む女性たちの葛藤や強さ、美しさ、複雑な心情を浮き彫りにしている。現在は東京を拠点に日本、ヨーロッパ、アメリカ、アジア各地にて独自の活動を展開している

美里 Misato Ueda

©︎ Root 瀧本加奈子

京都大徳寺北の京町屋でスペシィコーーを提供する喫茶店「粉屋珈琲」店主。焙煎士。

長沼航 Wataru Naganuma

撮影:内田颯太

俳優。1998年生まれ。散策者とヌックの2体に所属しつつ、主に俳優の立から演やダンス、現代術などの幅広領域で、スの作・上演にわっている。また、くの参加しうるまりの形式づくりに関心き、即興パフォーマンストーク企画『即反復』や公共施設料理室使って手料理を振る舞う “ 「振る舞う会」のー を開催している。最近の出演作に散策やらせたいことをやらせるックイツ』『何時までもてしなく冒険』nezumi『ゼタイ絶体絶対音感主義者(すべて2025)など。

 

akakilike
演出・構成:倉田翠
演出助手・映像:平澤直幸
照明:魚森理恵
音響:甲田徹

出演:飯沼英樹、植田美里、倉田翠、長沼航
舞台監督:大田和司
制作:豊山佳美

 

KYOTO EXPERIMENT 
「EXPERIMENT(エクスペリメント)=実験」的な舞台芸術を創造・発信する京都発の国際舞台芸術祭。国内外の先鋭的なアーティストを迎え、演劇やダンス、音楽、美術などのジャンルを越境したいま注目すべき舞台作品を紹介します。
開催期間:2025年10月4日(土)~26日(日)