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京都の暑い夏2025 第29回 京都国際ダンスワークショップフェスティバル2025 Digestion

国際的に活躍するダンサーや振付家を講師に招き、幅広いレベルを対象に、コンテンポラリーダンスにおける重要な技術を体験するワークショップシリーズ。京都芸術大学内で行われる2つのクラス(Aダンスメソッド&ボディ・コンディショニング / Bクリエーション&リサーチ)が、楽心荘を会場に開催されます。

ディレクターメッセージ
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今年のテーマは「Digestion」 「Digestion」とは「消化」「消化力」 食べ物を口に入れて味わい、咀嚼し消化していく過程では、同じものを食べたとしても人によって様々な感覚を得るものです。他者が感じた感覚をコピーするのではなく、自分の身体感覚に意識を向け、それぞれの消化を経験することこそが学びの醍醐味ではないでしょうか。 当フェスティバルでは、消化し吸収していく過程を見つめ、自身の新しいダンスへのアプローチを発見することはもとより、国内外からの参加者とともにダンスや社会をめぐる対話を通じ、身体を織り成している様々なものに気づき、更新していく<学びの場>となることを目指します。 今年も皆様にとって新たな出会いと発見ができる機会になるよう願っています。

共同プログラム・ディレクター 小倉笑、斉藤綾子、八木志菜  _

 

 

フェスティバル詳細・お申込みウェブサイト
https://hotsummer2025.studio.site/

日程|2024年8月4日(月)~8月17日(日)
会場|京都芸術センター、京都芸術大学、ロームシアター京都

■講師
秋津さやか(スペイン/京都)、アラン・シナンジャ(兵庫)、エマニュエル・ユイン(フランス)、小倉笑(京都)、カティア・ムストネン(フィンランド)、呉宮百合香(東京)、斎藤綾子(大阪/京都)、坂本公成 + 森裕子(京都)、シュカ・ホルン(ドイツ)、ニア・デ・ヴォルフ(ドイツ)、乳歯(京都)、東野祥子(京都)、フランチェスコ・スカベッタ(スウェーデン)

■クラス
A ダンスメソッド&ボディ・コンディショニング
B クリエイション&リサーチ
C インターディシプリナリー・プログラム
D 京都芸術センター企画 学ぶを教わる/教わるを学ぶ
E ビギナークラス
F こどもと大人

 

■京都芸術大学で開催されるプログラム

【A-1】ニア・デ・ヴォルフ Nir de Volff
BBM-Breathing Bodies Movement
私たちは呼吸している空気をどのように利用しているのか。
ニア・デ・ヴォルフが独自に開発したムーヴメント・メソッドBBM(Breathing Bodies Movement)を通して、呼吸と身体、動き、心の関係性を紐解いていきます。
普段無視しがちな身体領域に焦点を当て、呼吸によってその領域を認識していきます。
ワークの前半ではストレッチなどの小さな動きから呼吸を意識し、徐々に呼吸の大きさやリズムを変えることで動きに変化をつけていくトレーニングを行います。
後半ではさらに呼吸と動きの連動についてのバリエーションを探求します。神経系・呼吸器系・心という3つの要素の間の(正直な)つながりを探すように身体と心を導くことで、呼吸していない隠れた身体の領域まで生命を吹き込み、それぞれの内なるリズム、エネルギーを定義し、自身の身体と出会い直します。
BBMでは、ダンサー、俳優、パフォーマー、(プロ・アマチュアを問わない)だけでなく、あらゆる年齢、体型、バックグラウンドのすべての人々を対象としています。

日程|8月4日(月) ~7日(木)10:00~15:00(1時間休憩あり) 全4回
会場|京都芸術大学 楽心荘
料金|25,000円 ※通しのみ
定員|15名

■ニア・デ・ヴォルフ Nir de Volff(ドイツ|Germany
呼吸する身体の動きに着目し、自身で開発したムーヴメント・メソッドBBM(Breathing Bodies Movement)の指導を世界中の様々な教育機関、アートセンターなどで行う傍ら、作品創作も意欲的に行う、マルチなダンサー、振付家。イスラエルのテルアビブで生まれ育ち、Bat Dor Collegeでダンスを学ぶ。3年間の兵役後、テルアビブの様々なカンパニーでダンサーとして活躍し、ピナ・バウシュ作『Viktor』イスラエルツアーに出演。2000年にアムステルダムに拠点を移し、自身の作品創作を開始。2004年からベルリンに移り、後に自身のカンパニーNIR DE VOLFF/TOTAL BRUTALを立ち上げる。以降ベルリンのDock11を拠点にヨーロッパ内外の主要劇場で公演を行うほか、様々な都市で国際的な多文化プロジェクトを手掛け、社会政治的なテーマとエンターテイメント性を融合させた活動を行っている。当フェスティバル初登場!!


Nir de Volff© Barbara Dietl

 

【B-1】
エマニュエル・ユインEmmanuelle Huynh
Danc’ingestion 
今年のフェスティバルのテーマ“Digestion/消化”を題材としたエマニュエル・ユインによるオールレベルの人にひらかれたリサーチクラスです。
私たちを取り巻く事象をダンスが作り出されるための[食物・糧]と捉え、それらを摂取したときに、参加者それぞれがどのように消化していくのか。
消化速度・消化運動・排泄・拒絶反応、実際に普段私たちの身体に起こっている生理的・精神的・感情的な消化と、ダンスが生まれる過程をなぞらえ、咀嚼、味わい、吸収しながら、探求していきます!

日程|8月4日(月)~7日(木)16:00~18:30 全4回
会場|京都芸術大学 楽心荘
料金|15,000円 ※通しのみ
定員|15名

■エマニュエル・ユイン Emmanuelle Huynh(フランス|France
ダンサー、振付家、教育者。ベトナム人とフランス人の両親のもとに生まれる。パリ第1パンテオン・ ソルボンヌ大学にて哲学を学び、研究深化学位(DEA)を取得 。また、振付師モーリス・べジャールがベルギーに設立したムードラ舞踊学校にてダンスを学ぶ。
自身の創作では文学、音楽、光、建築が社会に与える影響について探求し、他分野のアーティストと精力的にコラボレーションを行う。代表作に『Múa』(1995)、『A Vida Enorme』(2002)、『Cribles』(2009)、『SPIEL/シュピール・遊戯』(2011、舞踏家 笠井叡との共作)、『TÔZAI! 』(2014)、『Nuée』(2021)、『Embrasser un arbre, embrasser le temps』(2022)、など。2024年、パリで行われたLa Ville Danséeにてホー・チ・ミンを題材にしたパフォーマンス『Hô nhây mùa, une indépen-danse』をモベール広場で発表。2004年〜2012年、フランス・アンジェ国立振付センター(CNDC)芸術監督、2016年9月よりエコール・デ・ボザール(パリ国立高等美術学校)ダンス・パフォーマンスのスタジオチーフに就任。昨年に引き続き、参加者のアツい支持に応えて再来日!!

Emmanuelle Huynh© Christian Robert

 

主催|一般社団法人ダンスアンドエンヴァイロメント、京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
インターディシプリナリー・プログラム主催|ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)
共催|京都芸術大学 舞台芸術研究センター(京都芸術劇場)
協賛|AIR SPENCER
協力|四国学院大学 
助成|スカンジナビア・ニッポン ササカワ財団
認定|公益社団法人 企業メセナ協議会
後援|在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ