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ティーファクトリー公演 荒野のリア

川村毅×麿赤兒によるリア王。
初演時、大反響を呼び起こした作品が
新たなキャストを加えて京都に初登場!

2014年、シェイクスピア生誕450年を記念
東京・吉祥寺シアターで初演され大好評を得た、あの作品が麿赤兒を筆頭に実力派俳優を加えて京都に初登場します。
狂気と戦い戯れる男たちを主人公に、都会の荒野を生きる現代人の狂気をも描き出します。三幕以降を中心とした原作通りの上演で、川村毅の加筆は一切ありません。
京都初となる舞台にご期待ください!

【キャスト・スタッフ】
構成・演出:川村毅
出演: 麿赤兒 手塚とおる 他
原作:W.シェイクスピア『リア王』(松岡和子訳)

3人娘が登場しないリア王!? 男だけしか出てこないリア王!?
いきなり第三幕から始まるリア王!? あの麿赤兒が演じるリア王!?
手塚とおるが舞台出演するリア王!?  火星にたどり着くリア王!?
初演時ケンケンガクガクの大反響を呼び起こした『荒野のリア』が新たなキャストを加えて甦る!
川村毅のシェイクスピア演出、新たなる王道か?はたまた邪道か?ジャッジするのはあなただ!

川村毅

川村毅と『荒野のリア』

「荒野のリア」について 川村 毅
古典作品を読む時には先入観を排して接しなければならない。久々に「リア王」を読んだ時、その感を強くした。以前の読書では一体何を読んでいたのだろうと自分に呆れた。一般に流布するこの劇の物語は、娘たちに裏切られ、同時に裏切られたと錯覚した老人の悲劇ということになるが、私は三幕以後、どんどん狂気に向って疾っていくリアの姿に心打たれ、後半が劇の核心なのではないかと読んだ。ここで繰り広げられる、リアとグロスターを中心にした、狂気との戦い、狂気にさらされながら狂うまいと葛藤する人々の姿は、まさしく私たち自身だ。
こうして「荒野のリア」は生まれた。主人公は狂気と戦い戯れる男たちで、三人姉妹は隅に追いやられた。コーディリア・ファンの方々、すまん。
(2014.3公演時チラシ掲載原稿)

川村毅構成・演出 シェイクスピア作品上演記録
■『マクベスという名の男』A Man Called MACBETH ~「マクベス」より
1990年 水戸芸術館オープニングシェイクスピアフェスティバル初演他国内巡演
1991年 Theatre der Welt Essenを始めに1997年迄各国の国際演劇祭に招聘される。

■『タイタスの肉屋』~「タイタス・アンドロニカス」より
1993年HARUMI演劇祭他国内巡演

■『ハムレットクローン』~「ハムレット」より
1999年~2004年SAISON THEATER PROGRAM、ドイツツアー、ブラジルツアー他

■『荒野のリア』~「リア王」より
2014年 吉祥寺シアターシェイクスピアシリーズ