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アメリカ・カナダツアー凱旋公演 ゼロ・アワー -東京ローズ最後のテープ- 英語上演・日本語字幕あり

アメリカ、カナダでも注目の公演が日本・京都に凱旋!

「東京ローズ」は存在したのか?
ゼロ・アワーとは、太平洋戦争中に日本政府が英語で連合国軍向けに発信していたプロパガンダ・ラジオ番組。
南太平洋で戦う米兵たちに届く魅惑的かつ退廃をそそる女性アナウンサーの声は、いつの間にか東洋の魔女“東京ローズ”と呼ばれるようになる。
終戦後、米国ジャーナリスト達は、声の主を探し出そうと廃墟の東京に殺到するが…
史実とフィクションが交錯する「声たち」をめぐる物語。

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波間に消えた声を求めて

70年前、前線の兵士たちを虜にしたその声は一体どんな声だったのか。
それは遥か太平洋を越えてやってきた正体不明の声だった。
リスナーたちはその声に「東京ローズ」と名づけ、マスメディアが声に「生身」を与え、大衆がもてはやし、やがて反逆者として断罪した。選ばれた1人の若い日系女性の人生は激変した。
それにしても、主を持たず宙をただよう声に、人々がそこまでして輪郭を与えたということはよほど捉まえてみたい魅力があったからに違いない。
声というものは、名付けられて歴史に残されるか、または霧散して消えるように見せかけて亡霊のように永遠に宙を漂流し続けるか、どちらかなのだ。後世に貼られたレッテルを剥がし、逆に彷徨う声には新しい息吹を与えて再生させることが出来るのは、過去と未来も、此岸と彼岸も交じり合う舞台という場所だけである。
やなぎみわ(作・演出・美術)

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出演:荒尾日南子、小林亜美、西村壮悟、松崎颯、明季、益田さち、松本芽紅見

舞台監督:浜村修司 
舞台監督補:武吉浩二 
音響:小早川保隆 
照明:池辺茜 
映像制作:三谷正 
映像操作:中村敬亮 
字幕操作:黒飛忠紀 
小道具制作:黒飛忠紀、許品祥 
衣裳デザイン・制作:朝倉夕加里 
宣伝美術・制作協力:木村三晴 
翻訳:マチダゲン 
装置デザイン:トラフ建築設計事務所 
チェス棋譜制作:若島正
演出助手:山﨑なし 
制作:井上美葉子

主催:京都造形芸術大学舞台芸術研究センター

協力:KAAT神奈川芸術劇場、ジャパン・ソサエティ、立誠・文化のまち運営委員会、特定非営利活動法人コミュニティアートセンタープラッツ/城崎国際アートセンター、京都造形芸術大学ウルトラファクトリー、資生堂、おおさか創造千島財団、三木万侑加(ピアノ演奏)
共同製作(初演):あいちトリエンナーレ2013

助成:平成27年度 文化庁 大学を活用した文化芸術推進事業
京都芸術センター制作支援事業


ZERO HOUR関連レクチャー ●参加費無料/要事前申込み

本作品をより深く理解するための関連レクチャーを開催します。あわせてお楽しみください。1講座のみの受講も可能です。

6月11日(木)18:30 ~21:00
演劇とアートの現在――<クリエイティヴの行方>
会場:京都造形芸術大学 人間館4階NA405教室
講師:やなぎみわ、建畠晢[多摩美術大学学長]
司会:森山直人[京都造形芸術大学舞台芸術学科教授]

6月26日(金)18:30 ~21:00
歴史/演劇/メディア――どのようにアプローチするのか?
会場:京都造形芸術大学 瓜生館1F
講師:やなぎみわ、細馬宏通[人間行動学者、滋賀県立大学教授]、木内久美子[東京工業大学 准教授(比較文学・表象文化論)]、
小崎哲哉[あいちトリエンナーレ2013パフォーミングアーツ統括プロデューサー]
司会:森山直人