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『恋する虜 - ジュネ/身体/イマージュ -』

ダンス論を読むように始まったジュネの読み解きから私達のダンスは立ち上がってきた。それは白い紙の上を彷徨う困難な時間だった。しかし、目を凝らし感覚を開いて、互いのからだのありかを見つけ出していくことは幸福でもあった。およそジュネに相応しくない「幸福」という言葉を傍らに置きながら、「傷」も「痕跡」も「裏切り」も浮上するダンスの場に、生者、死者ともに迎え入れたいと思っている。
―山田せつ子(ダンサー・コレオグラファー、京都造形芸術大学教授)