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KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2022 フォースド・エンタテインメント
『もしも時間を移動できたら』
『リアル・マジック』

安全な場所から観ていても、あなたはその渦中にある

もしも、過去や未来にタイムトラベルできるとしたら、どんなことをするか。「友だちが失くしたものを見つけられるかも?」「戦争も止められる?」「金持ちになるには?」といった各種アイデアをモノローグ形式で語る『もしも時間を移動できたら』。何が重要で、何に関心があり、何を変えられるか。空想・妄想・夢想の数々を広げた先に、そもそもの設定さえもはみ出していく。
一方の『リアル・マジック』は、パフォーマーの1人が頭の中に思い浮かべている言葉を、目隠しされた回答者が当てようとし、クイズマスターがあおっていくクイズショースタイル。膨らむ正解への期待、不条理な進行によるドタバタが場の可笑しみを育てていく。
1984年の結成以来、イギリス現代演劇の地平を切り拓いてきたフォースド・エンタテインメント。今回上演の2作品は、シンプルな設定ながら、場に起こるパワーバランスや、背後にある構造自体へと、観客の目を向けさせる。資本主義経済、都市における流通、組織の構造……、すでにあるシステムや構造の否定だけではなく、目の前にある状況に対して「私たちはどう反応できる?」「あなたならどうする?」と問いかけられる。

KYOTO EXPERIMENT ウェブサイト
https://kyoto-ex.jp/shows/2022_forced_entertainment/

 

『もしも時間を移動できたら』Photo by Hugo Glendinning

『リアル・マジック』Photo by Hugo Glendinning

 

フォースド・エンタテインメント Forced Entertainment
シェフィールド

1984年に設立されたイギリス・シェフィールドを拠点とする劇団。アーティストと作家のティム・エッチェルスを中心に、デザイナーとパフォーマーのリチャード・ロウドン、パフォーマーのロビン・アーサー、クレール・マーシャル、キャシー・ナデン、テリー・オコナーらが所属している。長年にわたり、これらのメンバーがコアとなり、多くのゲスト・アーティストやパフォーマーをプロジェクトに迎えてきた。フォースド・エンタテインメントの作品は、ジャンル、物語、演劇の常識を覆し、演劇だけでなく、ダンス、パフォーマンス・アート、音楽、キャバレーやスタンドアップなどからも影響を受けている。イギリス、ヨーロッパ本土、北米、日本、オーストラリアなど世界各地で、画期的で挑発的なパフォーマンスをツアーで発表し、30年以上にわたってメンバー間のコラボレーションを続けている。2016年に国際イプセン賞を受賞。

Photo by Hugo Glendinning