劇作家・松原俊太郎プロジェクト 「草」 出演者オーディション
京都芸術大学 舞台芸術研究センターでは、劇作家・松原俊太郎を中心に戯曲を創作し、上演をおこなうプロジェクト「草」の出演者オーディションを実施します。
わたしはこれまで劇作家として戯曲を書き、その戯曲は他の集団によって上演されてきました。舞台の制作において戯曲は、人物たちの運命が記されるテキストであり、その上に立って遊ぶための土台です。この運命と土台をひとりでしこしこ書いているあいだ、わたしは基本的に地獄にいます。たまに覗く稽古場や、送られてくる稽古動画はとても楽しそうに見え、少なくとも地獄には見えません。地獄のような沈黙に覆われている時間もあった気はしますが、わたしからすれば楽しそうでした。もしかして、わたしは舞台制作の醍醐味を、とても楽しく有意義な部分を知らないのではないか? 疑念は深まるばかりで、戯曲はひとりで書くものだ、というふうにはいまも思えていません。
ひとりはもうよい、とにかく集まり、おしゃべり、実験をくり返して作品を作りたい、という、念が年々強まっていたところに、この企画は浮上してきました。わたしは喜々としてその集まりの場を名づけました。「草」です。刈られても刈られても草は方々に再生し、ほうっておいても伸びつづけ、気づいたら山になっていてほしい。「草」は集まり、おしゃべり、実験、作る、公開する、そのくり返しがなされる場です。
今回の草は、荒木知佳さんと敷地理さんの参加が決まっています。
オーディションという形ではありますが、ご応募いただいた方とお会いしお話できるのを楽しみにしています。
松原俊太郎
■公演予定
草『作品タイトル未定』 ※テキストを中心とした作品です
2023年3月4日(土)・5日(日)
京都芸術劇場 studio21にて上演予定
https://k-pac.org/events/4857/
主催:京都芸術大学 舞台芸術研究センター
■応募条件
・18才以上の方。舞台芸術作品への出演歴などは問いません。
・舞台芸術をはじめとした芸術活動に対する関心を持っている方。
・公演への出演が決まった際、責任を持って予定の稽古及び本番日程に参加できる方。
・下記の稽古期間、本番に参加出来る方
A) 2022年11月27日(日) ・ 28日(月) 東京都内
B) 2023年2月20日(月)~3月5日(日) 京都芸術大学内・本番日程含む
■定員
出演者 1名
■オーディションについて
応募フォームに希望期間帯の日時を第二希望までご記入ください。
応募者多数の場合は書類審査を行う場合がございます。ご了承ください。
日程 : 10月29日(土) or 10月30日(日)
13:00~13:45
14:00~14:45
15:00~15:45
16:00~16:45
会場 : 京都芸術劇場 楽屋(京都芸術大学内)
参加費無料
■記入・提出事項
記入事項 : 氏名/フリガナ/生年月日/携帯電話/メールアドレス/住所/舞台などの活動履歴/応募動機/オーディション希望日時
写真 : 2枚 ①全身(頭から足まで)、②バストアップ(胸より上)
※写真データは応募者名を入れてください。
※いただいたデータはオーディション以外の目的では使用いたしません。
■締切 2022年10月20日(木)23:00必着
■結果通知
書類審査の結果につきましては、第一次審査のご案内(日時・場所)をもって合格通知とさせていただきます。
※第一次審査のご案内は、10月23日ごろメールにてお知らせいたします。
※不通過の方にはご連絡差し上げませんので何卒ご了承下さい。
※お電話によるお問い合わせは受付致しかねます。ご了承下さい。
松原俊太郎
劇作家。1988年、熊本県生まれ。神戸大学経済学部卒。2015年、処女戯曲『みちゆき』で第15回AAF戯曲賞大賞受賞。2019年『山山』で第63回岸田國士戯曲賞を受賞。小説『ほんとうのこといって』を「群像」(講談社)2020年4月号に寄稿。主な作品に『光の中のアリス』『正面に気をつけろ』『イヌに捧ぐ』等。2022年度セゾン文化財団セゾン・フェローⅠ。