第二回 淡路人形浄瑠璃 春秋座公演
淡路人形浄瑠璃の代表作「賤ヶ嶽七本槍」
義理と恩愛に苦悩する父、恋に殉ずる娘清光尼庵室の段
「賤ヶ嶽七本槍」は「比良嶽雪見陣立」を原作とした、現在の文楽では上演されていない淡路人形浄瑠璃の代表作です。本能寺の変後、小田(織田)家の跡目相続を巡って争う、柴田勝家と真柴久吉(羽柴秀吉)。ついに賎ヶ嶽の合戦へ突入し、両者の間で苦悩する足利政左衛門時氏(前田利家)。そして戦乱は政左衛門の娘たち、蘭の方と清光尼をも巻き込んでいく物語です。
淡路独自の演目や演技、ケレン味あふれる
伝統芸能 淡路人形浄瑠璃
淡路人形とは?
五百年の歴史を誇り、国指定重要無形民俗文化財でもある淡路人形芝居の由来は、西宮の戎神社に属しエビスカキから人形操りが伝わり、神事を人形操りで行うようになったのが直接の起源と考えられています。淡路人形芝居は、宗教色の濃い三番叟などを重視し、また野掛け舞台だったため、大きな人形の豪快な動きを特徴としており、時代物を得意にしています。早替りや道具返し、衣装山など淡路独特の演出や演技も派手で、ケレン味が尊ばれ、気軽に楽しめる人形芝居本来の雰囲気を残しており、また女性の座員も活躍する舞台は華やかです。
淡路人形座とは?
昭和39年、淡路人形の大座のひとつ吉田傳次郎座の道具類を元に発祥の地である市(いち)で活動を始め、現在は、南あわじ市福良にある専用劇場で毎日公演しています。一方、国内外への出張公演、学校への出張講座、小中高校・子供会活動の後継者団体への指導、全国の伝統人形芝居保存会への協力など、伝統人形芝居の普及、発展のための活動も積極的に行っています。
関連企画開催!
淡路人形座presents 小中学生のための人形ワークショップ
人形操作など普段体験できない淡路人形浄瑠璃の世界にご案内!
日程:2013 年1 月19 日(土)13:30~(13 時受付開始予定)
会場:京都造形芸術大学内