共同利用・共同研究拠点2019年度テーマ研究Ⅱ 2019年度テーマ研究Ⅱ|『4』上演の可能性を巡る劇場実験
この研究会は、2018年度に開催した公開研究会トーク&リーディング 「モノローグの可能性について」につづき、2020年度上演を目指す川村毅作演出『4』について、映像を含む劇場実験を行います。
「モノローグの可能性について」https://www.kyoto-art.ac.jp/events/1902
モノローグ形式で語られる戯曲『4』(川村毅作)。2020年の上演にむけて、ライブカメラを用いた演出の劇場実験を行い、実験最終日を公開します。モノローグの語り、映像、劇場空間がどのように構成されていくか、舞台作品の生成過程をぜひ体験ください。
「言葉と映像、俳優の声と映し出される像。今や映像を使うことは珍しくなくなった舞台演出において、ライヴ映像の可能性に取り組みます。」 川村毅
2019年6月16日(日)15:00スタート(16:00終了予定)
会場:京都芸術劇場 春秋座
解説・演出:川村毅
劇場実験参加俳優:金子仁司(kondaba)、木之瀬雅貴、坂川慶成、御厨亮
映像ディレクション・オペレート:小西小多郎
料金:無料(要事前予約)
予約フォーム こちら(外部リンク)
お電話予約
電話|075-791-8240
(京都芸術劇場チケットセンター 平日10-17時)
*『4』・・・「裁判員」「執行人」「死刑囚」「大臣」というまったく立場の異なる複数の<個>の視点から、死刑制度にかかわる人々と、かかわらざるをえなかった人々の思考や人生がモノローグ形式によって語られていく本作は、その役割を演じ手が交互に替えていき、それぞれが虚構の世界で交わっていくことで、フィクションを通じてリアルな現実を浮き彫りにする。
2012年11月シアタートラムにおいて白井晃氏演出で上演。川村毅は同年、本作において文化庁芸術選奨文部科学大臣賞、第16回鶴屋南北戯曲賞を受賞。これまで、アメリカ・デンマーク・韓国にて現地の演出家によるリーディング、上演も行われている。
2020年度、川村毅自身の演出により、京都(春秋座)・東京にて上演予定。
同時募集!
『4』では、衣裳デザイン案を公募します。戯曲から発想された、自由なアイディアをお寄せください。2020年度の公演に、応募されたデザイン案が起用される可能性があります。
*『4』は、論創社より単行本が発行されています。
流れ:衣裳デザイン画を下記締切日までにお寄せいただいたのち、6/12-16の間で、本学内楽屋で演出家にプレゼンテーションをお願いします。応募書類到着後、プレゼン日時相談のご連絡を差し上げます。(デザイン画は書類選考させていただく可能性があります。ご了承ください)
・服飾デザイン経験者/衣裳デザイナー志望者も可
・応募締切 6月7日(金)迄必着
・応募書類
◎デザイン画 *紙の場合は郵送、データの場合はメールでお送りください
◎プロフィール(これまでの活動がわかるものを)
◎お名前、ご所属(あれば)、ご連絡先(メールアドレスと電話番号)、年齢
郵送先:606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116 京都造形芸術大学舞台芸術研究センター「『4』デザイン応募」
メール:件名「『4』デザイン応募」として、kuad.kpac.kyoten@gmail.comへおおくりください。
*今年度の衣裳製作はありません。デザインのみの公募です。
*応募費は無料です。
*実際にデザインが公演に起用された場合は、謝礼をお支払いいたします。衣裳製作方法とあわせて別途ご相談いたします。
問合せ先:京都造形芸術大学舞台芸術研究センター 075-791-9437 担当:川原
主催:京都造形芸術大学〈舞台芸術作品の創造・受容のための領域横断的・実践的研究拠点〉2019年度共同研究プロジェクト(研究代表者 川村毅)
協力:ティーファクトリー
本研究はJSPS科研費 JP17H00910の助成を受けたものです。
出演者
【研究代表者】
川村毅(劇作家・演出家)
東京生まれ。 1985年度岸田國士戯曲賞を『新宿八犬伝 第一巻 -犬の誕生-』にて受賞。
2003年初演の『AOI/KOMACHI』は同年論創社より戯曲発刊、仏訳・独訳・英訳・伊訳された。2011年世田谷パブリックシアター<劇作家の作業場>として改作を重ねた『4』は、二度のリーディングを経て、12年白井晃氏演出により初演。第16回鶴屋南北戯曲賞、平成24年度文化庁芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2015年ニューヨークにて英訳版リーディング(ジョン・ジェスラン演出)上演、2017年コペンハーゲンにてデンマーク語訳版リーディング(川村毅演出)上演、2017年セウォル号演劇祭(ソウル)・2018年ソウル演劇祭にて韓国語訳版公演(マ・ドゥヨン演出)。
近年の作品に、『エフェメラル・エレメンツ』(2017年/<観劇三昧>配信中)、『レディ・オルガの人生』(2018年)。劇作40周年・還暦記念第一弾として2019年10月24日-11月4日吉祥寺シアターにて川村毅新作・演出『ノート』が上演される。
戯曲集他著書多数。
【劇場実験参加俳優】
金子仁司
岐阜県下呂温泉出身。 京都造形芸術大学映像・舞台芸術学科2006年卒業。
2006年から解散まで劇団維新派に役者として所属。振り付けなど多く担当する。
2018年に解散時のメンバーとkondabaを結成し、大阪細野ビルジングにて第1回目の公演『彼らの生活』を行った。外部出演では和田ながら演出「オフリミット」、山口浩章演出「まだまだ生きている」など。
木之瀬雅貴
1993年3月生まれ。鹿児島県出身、京都府在住。京都造形芸術大学舞台芸術学科第5期生(2015年卒業)。
コントユニット“Massachusetts”、演劇ユニット“MAWARU”、コント製作プロジェクト“ママママ”など様々な名義の団体を発足し、作品を演出・発表。
また、俳優としても活動。直近の出演作に、ブルーエゴナク『sad』(2018年)、KUNIO14『水の駅』(2019年)がある。
坂川慶成
京都造形芸術大学舞台芸術学科2012年卒業。新国立劇場演劇研修所第8期修了。東京を拠点に活動を行っている。これまでの主な出演に舞台『アンチゴーヌ』『あわれ彼女は娼婦』『トロイ戦争は起こらない』『君が人生の時』『るつぼ』『クイーン・エリザベス』、テレビ『88時間』『春子の人形』、ラジオ『白狐魔記』『帝冠の恋』などがある。
《次回出演予定》
2019.11-12『カリギュラ』演出:栗山民也 東京-兵庫など
御厨 亮
1986 年生まれ。京都造形芸術大学にてアートマネージメントを学ぶ。あごうさとし、伊藤キム、きたまり、倉田翠、杉原邦生、dracom 等の作品に出演。KYOTOEXPERIMENT、TPAM 、Dance New Air 、Nippon Performance Night(デュッセルドルフ)などの企画にも出演している。また、 2013 年から 3 年間、Dance Fanfare Kyoto の運営に携わった。