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  3. 2024年度リサーチ支援型Ⅰ|支配的なイデオロギーへの対抗の場としての身体:ジェンダー・セクシャリティの視点からの新たな文法創出

共同利用・共同研究拠点2024年度リサーチ支援型プロジェクト 公募研究 2024年度リサーチ支援型Ⅰ|
支配的なイデオロギーへの対抗の場としての身体:ジェンダー・セクシャリティの視点からの新たな文法創出

二項対立が生み出す「抑圧」と「不可視化」の問題をジェンダー・セクシュアリティ( G・S )の視点から探る。また代表者が抱える問題でもある “ミソジニー” をキーワードに、G・Sに関わる表現のあり方を調査する。
リサーチ方法は ①自身を「性的政治の自己モルモット」と呼ぶ思想家 B・プレシアド、クィア理論・フェミニズム理論の学者 サラ・アーメッドを中心に文献の調査。②アーティスト・講師を招いての講義・WS。③劇場実験を見据えた取り組みとして、アーメッドの論考『 ハンマーの共鳴性 』(『 現代思想 』2022 vol.50-5 p90 所収 )で記述されている、トランスフォビアの「存在に関する証拠を提出せよ」という要求の暴力性の構造「 反証システム 」を通して、「「わたし」は何者か」という演劇的主題を読み直すことで新作のプロットを作成する。
以上を通して、G・Sの視点を借りながら「存在の証明の暴力性」「発話主体」の問題に焦点を絞り、支配的なイデオロギーが要請する規範に抵抗する新たな文法を生み出すことで舞台芸術の在り方を再考する。

【研究メンバー】
山崎恭子(研究代表者)

撮影:YUASA

 

撮影:前谷開