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テーマ研究I「近代日本語における〈声〉と〈語り〉」第7回 外国文学の影響あるいは反作用

映像、朗読、ディスカッションとレクチャー

映像:
ラシーヌ『悲劇フェードル』(第一幕、第二幕、抜粋):後藤加代、石田英明、青山吉良(1999)
三島由紀夫『サド侯爵夫人』(第二幕抜粋)峰さを理、剣幸、後藤加代(1996)

朗読/映像:
マラルメ・プロジェクトIII 『イジチュール』の夜へ―「エロディアード」/「半獣神」の舞台から―(抜粋) 

朗読:
渡邊守章

ゲスト講師
松浦寿輝 (作家、詩人)
1954年東京生まれ。作家、詩人。1988年に詩集『冬の本』で高見順賞、95年に評論『エッフェル塔試論』で吉田秀和賞、96年『折口信夫論』で第9回三島由紀夫賞、2000年に小説『花腐し』で第123回芥川賞、『知の庭園』で第50回芸術選奨、05年『あやめ 鰈 ひかがみ』で第9回木山捷平文学賞、同年『半島』で第56回読売文学賞/小説賞、09年『吃水都市』で第17回萩原朔太郎賞受賞するなど縦横の活躍を続けている。12年3月まで、東京大学大学院総合文化研究科教授を務めた。最近の著作に『川の光』『川の光 外伝』(中央公論新社、07、12年)。


パネリスト
石田英敬(東京大学大学院情報学環学環長・教授)
一九五三年千葉県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退、パリ第10大学大学院博士課程修了。
現在、東京大学附属図書館副館長、東京大学大学院総合文化研究科・大学院情報学環・教授。記号学・メディア論、言語態分析を専攻。著書に『記号の知/メディアの知』(東京大学出版会)、『現代思想の地平』(放送大学教育振興会)、『現代思想の教科書』(ちくま学芸文庫)、『自分と未来のつくり方―情報産業社会を生きる』(岩波ジュニア新書)など。

平野啓一郎(小説家)
1975年愛知県生。北九州出身。京都大学法学部卒。1999年在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により第120回芥川賞を受賞。以後、数々の作品を発表し、各国で翻訳紹介されている。著書は『葬送』、『滴り落ちる時計たちの波紋』、『決壊』、『ド-ン』、『かたちだけの愛』、『モノローグ(エッセイ集)』、『ディアローグ(対談集)』など。近著は、新書『私とは何か 「個人」から「分人」へ』、長篇小説『空白を満たしなさい』。

浅田彰 (批評家/京都造形芸術大学大学院学術研究センター所長)
一九五七年生まれ。批評家/京都造形芸術大学大学院学術研究センター所長。哲学・思想史のみならず、美術、建築、音楽、舞踊、映画、文学ほか多種多様な分野において批評活動を展開している。著書に『構造と力』、『逃走論』のほか、『ヘルメスの音楽』(筑摩書房)、『映画の世紀末』(新潮社)、『20世紀文化の臨界』(青土社)など。「GS」、「批評空間」、「インターコミュニケーション」などの編集委員、文學界新人賞の選考委員を長く務めた。


モデレーター
渡邊守章 (演出家/京都造形芸術大学舞台芸術研究センター所長・教授)
一九三三年生まれ。東京大学教授、放送大学副学長、東京大学名誉教授、京都造形芸術大学舞台芸術研究センター所長・教授。専攻は仏文学・表象文化論。演出家。演劇企画「空中庭園」主宰。著書に『ポール・クローデル―劇的想像力の世界』『越境する伝統』等。訳書に、ラシーヌ『フェードル アンドロマック』、ジュネ『女中たち バルコン』、クローデル『繻子の靴』( 上・下、毎日出版文化賞、日本翻訳文化賞、小西財団日仏翻訳文学賞受賞)、バルト『ラシーヌ論』( 読売文学賞受賞)等。演出作品に、ラシーヌ『悲劇フェードル』(芸術祭優秀作品賞)、ジュネ『女中たち』(読売演劇賞)、泉鏡花『天守物語』等。日本の伝統演劇にも詳しく、能ジャンクション『葵上』『當麻』を、創作能『内濠十二景、あるいは《二重の影》』『薔薇の名―長谷寺の牡丹』を作・演出。