世界三大演劇祭の一つに数えられるシビウ国際演劇祭では、同演劇祭の一環としてルチアン・バレガ大学（Lucian Blaga University of Sibiu）において「舞台芸術および文化政策領域における博士課程のための国際プラットフォーム」（International Platform of Doctoral Research in the Fields of Performing Arts and Cultural Management）を開催している。世界10か国以上の高等教育機関と提携したこの「国際プラットフォーム」は、学術研究と関係機関間の連携構築を主たる目的として博士課程の学生または舞台芸術領域、文化政策領域の専門家による研究発表やセミナーなどを実施している。
本研究では、シビウ国際演劇祭における「舞台芸術および文化政策領域における博士課程のための国際プラットフォーム」を例として、国際演劇祭と関連付けながら実施される学術プラットフォームの役割やその有効性を問うことで、日本で開催されている国際演劇祭と学術研究プラットフォームとの連携の可能性を探っていく。