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「ここ、舞台になりますか?」 ― 舞台監督・大田和司と考える、場所を上演空間に変える発想と技術 |U THEATRE LAB. KYOTO #003 U-Session

U-Sessionは、U THEATRE LAB. KYOTOを構成するプログラムのひとつです。アーティストや技術者の実践に基づく思考を、体験や対話を通して参加者とともに考える場として実施しています。

今回のゲストは、舞台監督の大田和司氏です。

大田氏は、大阪を拠点に活動した前衛集団「維新派」において1992年より舞台監督を務め、2017年の解散までほぼすべての公演に携わりました。維新派は、野外に巨大な舞台セットや客席を建設し、公演終了後には再び更地へ戻すという独自の創作を続けてきました。その活動は、建物としての劇場を前提とする演劇の常識を軽やかに越え、「その場所でしか成立しない一回限りの劇空間」を国内外で数多く生み出してきました。

海辺や工業跡地、神社跡地など、維新派が創作の場として選んだ土地はさまざまです。既存の劇場設備に頼ることなく、その土地の条件や歴史、そこに積み重なった記憶と向き合いながら、舞台・客席・導線・生活空間までも含めた空間全体を構想し、実現してきました。その場所だからこそ成立する上演空間をゼロから立ち上げる実践は、世界的に見ても極めて稀有なものです。

では、どこでも舞台になりうるのでしょうか。土地を起点に上演空間を構想するとはどういうことなのでしょうか。そして、そこにはどのような技術や発想が必要なのでしょうか。

大田氏は、維新派で培った豊かな経験を土台に、演劇やダンス、アートプロジェクトなど多様な現場でも活動しており、ツアー型作品やサイトスペシフィックな創作など、既存の劇場空間にとらわれない実践にも数多く携わり、その柔軟な思考と実践知は現在も新たな芸術表現を支えています。

本セッションでは、大田氏がこれまで積み重ねてきた経験を手がかりに、「野外劇の実践と方法」「場所と作品はどのような関係を結ぶのか」といった問いについて参加者のみなさんとともに考えます。舞台芸術に関わる人はもちろん、建築やまちづくり、都市、地域、アートプロジェクトに関心のある学生にも開かれた機会です。

「そんなことできるの?」「どうやってつくるの?」「なぜその場所だったの?」そんな素朴な疑問も大歓迎です。ここは完成された答えを受け取る場ではなく、参加者同士で問いを育てる場です。当日は様々なことをきっかけに、それぞれが持ち寄った疑問や関心を共有しながら進めていきます。対話の流れによっては予定していた内容から少し寄り道することもあるかもしれません。ぜひ気軽に質問やアイデアを持ってご参加ください。

 

ゲストのご紹介|
大田和司(舞台監督)

大阪を拠点に活動した劇団「維新派」において、1992年より舞台監督を務め、2017年の解散までほぼすべての公演に携わる。国内外のさまざまな土地で展開された野外公演の実現を支え、舞台監督として上演を統括するとともに、野外公演では舞台・客席を含む劇場プランの設計も担当。土地の特性を生かした大規模な仮設劇場づくりを数多く手がけた。

 また、フリーランスの舞台監督・技術監督として、演劇、ダンス、音楽公演、イベントなど幅広い分野で活動。2017年から2025年まで京都芸術大学(旧・京都造形芸術大学)舞台芸術研究センターおよび京都芸術劇場の技術監督を務め、劇場運営や舞台技術教育にも携わった。近年は映画セットの設営・制作にも活動の場を広げている。

 

U THEATRE LAB.ってなに?|
U THEATRE LAB. KYOTOは2026年からスタートした学生のための舞台芸術を起点に集まるプラットフォームです。京都市内の学生なら、どなたでも、無料でご参加いただけます。
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