振付家・ダンサーの神村恵、振付家・ダンサーの砂連尾理、美術家の津田道子による本研究プロジェクトは、「声」や「振動」に着目し、それらを最小のダンスと捉え、ダンス、舞踊において身体を変容させる新たな方法を模索することを狙いとする。動物や昆虫が音を発する仕組みなどについて専門家へのインタビューと、発声を伴う民俗芸能における専門家の講習とインタビューをベースに、リサーチと分析を進める。
それぞれ身体を変容させる装置としての「型」を持つ身体技法を学び、実践もしてきた神村恵と砂連尾理がそのリサーチの結果を舞踊譜の形にまとめ、映像の原理的な特性に基づき映像装置によって人の振舞いや意識を変容させるような作品を制作してきた津田道子は発声のメカニズムに着目する。三者の視点や技術を持ち寄り、そこから新たな身体表現を立ち上げる可能性を探る。
【研究メンバー】
神村恵(振付家・ダンサー)
砂連尾理(振付家・ダンサー)
津田道子(美術家)
大学開学30周年記念・劇場20周年記念企画