共同利用・共同研究拠点2023年度リサーチ支援型プロジェクトⅡ 公募研究 2023年度リサーチ支援型Ⅱ|
アッピア演出『オルフェオとエウリディーチェ』(1913)をモデリングする
20世紀の演劇理論の革新者であるスイスの建築家・演出家アドルフ・アッピアが上演したグルックのオペラ『オルフェオとエウリディーチェ』(1913)の再現上演を目的として、一次資料研究・分析を行う(ヘレラウ祝祭劇場への現地調査、3Dモデリングの作成、主要文献の邦訳など)。
ドイツの片田舎であるヘレラウという田園都市に夢見られた「新しい人間像」が、いかに身体というフィールドで展開・実践されたのかを、歴史的・理論的・実践的側面から検証していく。本研究では特に、理想化されたデザインや目論まれた演出効果と、実現された当時の技術要件の間に生じる差異を抽出する手法を採る。
またアッピア研究を通じて、日本国内における「セノグラフィ論」(舞台設計論)やオペラの再現上演の発展に寄与することを目指す。
【研究メンバー】
横田宇雄(研究代表者、京都大学博士後期課程、18世紀フランス劇場史)
久松夕香(協力者、ネザーランドダンスシアター、照明家)
森裕子(協力者、モノクロームサーカス、ダンサー)
_
『イグレーヌ・バリエーション』(2021)京都芸術センター・講堂
写真:北川啓太
写真:北川啓太
_
『紙風船 – Foley Mix -』(2022)京都ロームシアター・ノースホール
写真:北川啓太
写真:北川啓太