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第2回 お互いを紹介―市川段四郎さん編

インタビュー

2010年5月8日(土)春秋座にて歌舞伎舞踊公演が行われます。それに先立ち「京都芸術劇場ニュースレター」ででは出演の市川笑三郎さん、段治郎さん、弘太郎さんに公演の見どころや歌舞伎舞踊に対する思いについて様々なお話をうかがいました。京都芸術劇場ニュースレターで掲載しきれなかった3人の楽しいお話を5回にわたり連載します。

 

―続いて段治郎さんをご紹介いただきたいと思います。
ここは段治郎さんに口にチャックをしていただいて、
段治郎さんの魅力を教えていただけますでしょうか。

笑三郎 そうですね。やっぱり立役としての色気っていうんですか?
強い役をやっても、そこに何かこう香り出るような色気っていうのが必要だと思うんですけれども、そういう物を持ち合わせている人だと思いますよね。
舞台だけじゃなくて私生活にもそういうのが出ている人だと思うんですけれども。

段治郎 ハハハッ(笑)

笑三郎 いい意味でですよ(笑)。だから一緒にやらせていただいていても絵空事ではなくて、いい雰囲気で良い芝居ができるので、やっていても楽しいですよね。かと思うと普段はひょうきんなんですよ。

― そうなんですか?

笑三郎 段治郎さんが笑い出したら僕は段治郎さんの笑い声だけで一緒に笑えるんですよ。すごく人を幸せにするような笑い方をしてくれますよね。

― 段治郎さんというと背が高くて、スラッとされていてスマート!という印象があるりますが、実はひょうきんなんですね。

笑三郎 いや、スマートですよ。もちろん。スマートかつひょうきん。でも、そういう意外性というか、両極面を持っているから楽しいんじゃないかなぁ。

― なるほど、2つの違う部分があるということが。

笑三郎 そうそう。

― 弘太郎さんはいかがですか?

弘太郎 笑三郎さんがおっしゃたように、明るい方なので、舞台でもプライベートでも引っ張っていってもらって
色々と教わったり、和気藹々と楽しくさせていただいています。
いい先輩で一門の後輩みんな可愛がっていただいています。

段治郎 ありがとうございます。

― いかがすか? 段治郎さん。

段治郎 ええ、光栄ですね。役的には立ち役専門なので、よく恐そうな人とか思われるので、舞台しか見ていない方は、素の僕と会うと意外とギャップが大きいのにびっくりされますね。
自分としても二枚目半…どちらかというと三枚目に近い
ところがあるのかなと分析しているんですけれど。二枚目半なのかな。

― スーパー歌舞伎などを拝見しまして、多分もの静かで、ちょっと恐い方なんじゃないかなと思っていました。

段治郎 でも笑三郎さんが、さっきおっしゃったけれど、
すごい2人ともゲラ(笑い上戸)なんですよ。

― ゲ、ゲラなんですか。

段治郎 何にも面白いことがないのに、笑三郎さんと舞台で目が合ってしまうと、ついつい何だか知らないけれど、
可笑しくなってきちゃうんですよ。

― 舞台上でですか段治郎何でなんでしょうね、あれ。
演技が盛り上がってそうなっちゃうのかな、とも思っているんですけれど。もちろん互い心の中だけですけれどね。

笑三郎 顔を見合わせなくてはいけない役の時は、コンタクトレンズを外してね。

一同爆笑 

笑三郎 2、3日コンタクトレンズを外して、馴れると我慢できるようになるんですけれど、一回ゆるんだら…。
かといってお互い目を逸らしてやっていると、また可笑しい。

段治郎 ラブシーンなんかで笑三郎さんはこの辺見ていて、僕はこっち見ていたりとか。

笑三郎 それが余計、可笑しくなっちゃったりして。

段治郎 ツボに入っちゃうんですよね。たまにね

段治郎 意味もなく可笑しくなっちゃうんですよね。

― 春秋座のスタッフが、段治郎さんは、すごく影の努力家というイメージがあると言っていました。
どこで見たのか分からないのですが、本番前に自主稽古されているのを見たことがあると。

段治郎 あれは多分、みなさんやっておられると思いますよ。ただ、僕の場合は(体の)サイズがちょっと大きいんでね人より目立っちゃうんですよね(笑)。ウォーミングアップが目立っちゃう。

― 段治郎さんは意外にひょうきん、かつスマートだということですね。

段治郎 そうおっしゃいる笑三郎さんもひょうきんなんですけれどね(笑)。笑三郎さんが一番ひょうきんな方かもしれませんね。

 

第3回 お互いを紹介―弘太郎さん編へつづく