1. HOME
  2. 読みもの
  3. 「彩吹真央&京フィル レインボーコンサートin春秋座」 記者会見レポート

「彩吹真央&京フィル レインボーコンサートin春秋座」 記者会見レポート

春秋座の人気企画のひとつ、京都フィルハーモニー室内合奏団と宝塚歌劇団OGによるスペシャルコンサートを今年も行います。今年は、ミュージカルやストレートプレイなど舞台を中心に幅広く活躍中の彩吹真央さんと、スペシャルゲストにLE VELVETS(ル ヴェルヴェッツ)の佐藤隆紀さんをお迎えしての夢のステージ。12月に行われた記者会見の様子を少しだけお届けします。

― タイトルの「レインボーコンサート」に込めた思い

「レインボー」は、私が舞台(『End of the RAINBOW』)で2度演じさせていただいた女優、ジュディ・ガーランドの代表映画『オズの魔法使』の主題歌「Over the Rainbow」からいただきました。
彼女は華やかなイメージがありますがとても苦労が多かった人生で、それでも希望を捨てず、いつも青い空を見上げて生き続けた方なんです。
それに私は虹を見ると勇気や希望が持てるので、このコンサートにお越しの方も「明日からも頑張っていこう!」 と感じてくださったら嬉しいなと思っています。そして虹が私たち演奏側とお客様との「懸け橋」になればという思いからレインボーコンサートという名前にさせていただきました。

― オーケストラとの共演に対する気持ちはいかがですか?

オーケストラとは今まで何度か共演させていただいたのですが、初めてご一緒した時、後ろから迫る音楽が素晴らしくて、この音にずっと包まれていたい! このまま歌わずにステージに立っていたい!って思ったんです(笑)。それからはオーケストラの方と共演する時には毎回感じています。
ですが、初めて共演した時、この素晴らしい音楽に負けてはいけないと思い、頑張って歌ってしまったんです。でも、そうではなく照明さんや音響さんのお力もいただきながら、オーケストラの音色や音の厚(あつ)、指揮者が作る音楽の世界に気持ちよく乗れば全てが合わさってお客さんに届くのだなと分かったので、大海原に浮かぶ船に乗っているような気持ちでやろうと思うようになりました。今は、また素晴らしい音楽の世界に包まれるんだと思うとワクワクとした気持ちです。

― ゲストの佐藤隆紀さんはどんな方ですか?


シュガー(佐藤隆紀)とは、LE VELVETSさんと宝塚OGとのコンサートやミュージカル『マリー・アントワネット』で共演させていただきました。以前から話し方がマイペースなところが似ているなと思っていたので、そういう意味でも声を合わせたら良いハーモニーがお届けできるんじゃないかなと思ってお願いしました。そして私は宝塚版で、シュガーは東宝版のミュージカル『エリザベート』で皇帝フランツを演じたことから、今回は私がエリザベートでシュガーがフランツとして「夜のボート」をデュエットしようと思っています。一緒に歌えることに今からとてもワクワクしています。
また同じく『エリザベート』から「最後のダンス」も歌わせて頂くので、男役の歌も女優として挑戦したい歌もお届けしつつ様々な色が溢れる虹のようなコンサートをお見せできたらいいなと思っています。

― 宝塚歌劇団時代の自分へ

この春で退団してからちょうど12年になり、干支でいうと一回りしました。
宝塚時代の“彩吹真央”さんという人は(笑)、今と同じ舞台のお仕事をしている人ですが、性別が違うので、過去生というような感じがします。
だけどそれは突き放すものではなく、男役の16年があったから女優として12年やってこられたので、男役時代の“彩吹真央”さんに対して「16年間がんばってくれてありがとね」と思うんです。今も宝塚の生徒であったことを誇りにしているので、16年前の彩吹さんが今の私を見て恥ずかしくないような女優でいたいなと思っています。

― お越し下さる皆様に

劇場という空間で、オーケストラの厚みのある演奏と一緒に歌詞とメロディが持つ世界観をお届けしたいと思います。ぜひ劇場に響く音を体全体で受け止めていただき、劇場っていいな、音楽っていいな、と再認識していただけたら幸いです。
皆様のお越しをお待ちしております!