機関誌『舞台芸術』8
パフォーマンスの地政学
インフォーム/パフォーム 太田省吾
パフォーマティヴな身振りはどこにあるのか 鴻英良
インタヴュー リチャード・シェクナー 聞き手・解説=内野儀
パフォーマンス研究の起源と未来
言語は演劇の敵なのか 宇野邦一
「うすい」身体から「あつい」身体へ?
――ヨガブーム、朗読ブームなどにみる「日本」的身体のゆくえ 熊倉敬聡
共同討議 行為と痕跡のポリティクス――パフォーマンスの可能性をめぐって
豊島重之/尾崎信一郎/鴻英良/森山直人/八角聡仁
インタヴュー 吉増剛造 聞き手=八角聡仁
舞─台の根源に響いている音
パフォーマティヴなもののエステティクスはなぜ必要なのか エリカ・フィッシャー=リヒテ 訳=萩原健
儀礼的スペクタクルとしてのローマ喜劇 フロランス・デュポン 訳=横山義志
パフォーマティヴィティについての技術的方法論 ミデオ・クルツ 訳=エグリントンみか
『恥辱』の上演/抗議を巡る英国シーク教徒の地政学 エグリントンみか
インタヴュー
ピーター・ブルック 聞き手=ジャン=ルイ・ペリエ 訳=熊谷謙介
シェイクスピアの作品において最も私の心を打つもの、その系譜の中に『ティエルノ・ボカール』はあります
ローズリー・ゴールドバーグ 聞き手=渡辺真也
歴史としてのパフォーマンス
伊藤キム 聞き手=酒井徹
劇場はもう飽きました
パフォーマンスへの視座――創作の現場から
石橋義正/岡田利規/桑折現/藤田康城/ユン・ボヒョン
時評
「不可能性の時代」の演劇――身ぶりの政治学をめぐって 内野儀
「子供の国のダンス」便り――「グルーヴ」以降としての「コドモ身体」 桜井圭介
新歌舞伎という古典――岡本綺堂の作品から 小林昌廣
連載
ブレヒトと方法 5 フレドリック・ジェイムソン 訳=大橋洋一・河野真太郎
やさしい現代演劇 8 川村毅
過渡期としての舞台空間――小劇場演劇における「昭和三〇年代」 7 森山直人
戯曲
『4時48分 サイコシス』 作=サラ・ケイン 訳・解題=谷岡健彦
演出家から見たサラ・ケイン
『4時48分 サイコシス』上演の可能性 阿部初美
徹底性と衝迫力 川村毅
彼女について 三浦基