木ノ下歌舞伎『東海道四谷怪談-通し上演-』
すべては四谷怪談から始まった!
木ノ下歌舞伎の原点にして最新形
埃(ほこり)立ちこめる世界で、
あぶれ者たちの“生”がいま蠢(うご)めき出す
6時間に及ぶ一大群像劇、待望の関西初演。
歴史的な文脈を踏まえつつ、斬新な切り口で歌舞伎作品を現代化してみせる木ノ下歌舞伎。
主宰の木ノ下裕一が『勧進帳』で芸術祭新人賞を受賞、演出の杉原邦生も歌舞伎座公演で構成を担当するなど、様々な方面で注目を集めています。
2006年、木ノ下歌舞伎は、「東海道四谷怪談」より“髪梳きの場”と呼ばれる場面を含む三幕目を抜粋した『yotsuya-kaidan』(杉原邦生演出)、『四・谷・怪・談』(木ノ下裕一演出)の連続上演でその幕を開けました。
その後、2013年には念願の『東海道四谷怪談―通し上演―』を実現。旗揚げ11年目の2017年、「木ノ下“大”歌舞伎」で、再びこの大作に挑みます。
言わずとしれた鶴屋南北の大作を「一大群像劇」と解釈し、主人公のお岩・伊右衛門夫婦だけでなく現在カットされている場面や端役にも光を当て、2013年の初演(フェスティバル/トーキョー 13)で大きな話題を呼んだ作品。待望の関西初演です。
一方、お岩の妹・お袖(そで)は、塩冶浪人・直助権兵衛(なおすけごんべい)と暮らしていた。
お袖には、同じく塩冶浪人の佐藤与茂七(さとうよもしち)という許婚がいたが、何者かの手で殺されてしまったのだ。その敵討ちのため、お袖は直助と生活する道を選んだのである。
ところがある日、死んだはずの与茂七が二人の家を訪れて……。
「仮名手本忠臣蔵」の世界を背景に、市井の人々が生き抜く姿を、
虚実織り交ぜながら描いた鶴屋南北の代表作。
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作|鶴屋南北
監修・補綴|木ノ下裕一
演出|杉原邦生
出演|
亀島一徳 黒岩三佳 箱田暁史 土居志央梨 田中佑弥 /
島田曜蔵 中川晴樹 小沢道成 緑川史絵
西田夏奈子 松田弘子 岡野康弘 森田真和 後藤剛範 /
荻野祐輔 緒方壮哉 鈴木正也 /
猪股俊明 小田 豊 蘭 妖子
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美術|島 次郎
照明|中山奈美
音響|星野大輔
衣裳|藤谷香子
劇中曲|TaichiMaster
振付|北尾 亘
補綴助手|稲垣貴俊
演出助手|岩澤哲野、鈴木美波
美術助手|角浜有香
衣装製作|秀島史子
演出部|熊木 進、中村未希、山道弥栄
舞台監督|大鹿展明
宣伝美術|外山 央
文芸|関 亜弓
制作|本郷麻衣、加藤仲葉、堀 朝美、三栖千陽
協力|エスプレイング、岡村本舗、オーストラ・マコンド―、オポス、オフィス・ラン、急な坂スタジオ、虚構の劇団、キリンバズウカ、KUNIO、サウンドウィーズ、サードステージ、青年団、恥骨、てがみ座、中野成樹+フランケンズ、Baobab、PAPALUWA、快快(faifai)、ファザーズコーポレーション、ままごと、Mrs.fictions、ヨーロッパ企画、libido:、レトル、ロロ
助成|公益財団法人セゾン文化財団
共同製作[初演]|フェスティバル/トーキョー
製作|木ノ下歌舞伎
共催|木ノ下歌舞伎 [京都]
主催|京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター[京都]