藤間勘十郎文芸シリーズ其の壱 綺譚「桜の森の満開の下」
桜の森の満開の下の秘密は誰にも今も分かりません。
あるいは「孤独」というものであったかもしれません。
男はもはや孤独を恐れる必要がなかったのです。
なぜなら、彼自らが孤独自体でありました−−−−
藤間勘十郎の構成・演出で、日本の文学に日本の古典芸能の要素を取り入れて、エンタテイメントとして立体的に作劇していくという企画シリーズの第一弾は、坂口安吾の代表的な短編作品「桜の森の満開の下」。血みどろの世界でありながら、独特の美学や宗教観があり、不思議な透明感の漂う傑作に挑みます。
昨秋、能楽堂で初演し絶賛を浴びた本作が“劇場版”としてバージョンアップ!
さらなるエンタテイメントを目指し新たにお届け致します。
原作:坂口安吾
上演台本:近衛はな
演出・振付・音楽:藤間勘十郎
出演:中川晃教、市川ぼたん、いいむろなおき、花園直道、山本一慶
鳴物:藤舎千穂 笛:風聲千晴
照明:塚本悟 音響:秦大介 ヘアメイク:国武剛