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劇場20周年記念プレ公演 伊藤キム ソロダンス作品『病める舞姫』

題材は舞踏の始祖・土方巽(1928-1986)の著作『病める舞姫』。訪れた部屋には一冊の本が置かれてあり、それを手にしたことで徐々にその世界に引きずり込まれていく――
ダンス、言葉、ギターの弾き語りをツールに、伊藤キムがシャーマンとなり、土方巽が遺した『病める舞姫』の世界へと誘います。

【伊藤キムより】
土方巽は私にとって遠い祖先のようであり、何万光年も先にある不気味な光を放つ星でもあります。そういう得体の知れない巨星の『病める舞姫』にどう取組めばいいのかあれこれ考えを巡らせた結果、そのまま身を委ねてシャーマンのような存在になろうと思い至りました。
『舞姫』にうごめく言葉たちが私に乗り移り、声や動きとなってアウトプットされ、土方巽でも病める舞姫でもそして伊藤キムでもない、見知らぬ誰かが現れてくるような瞬間を見届けていただければ幸いです。

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伊藤キム
フィジカルシアターカンパニーGERO 主宰。87 年舞踏家・古川あんずに師事。95 年「伊藤キム+輝く未来」結成。96 年フランス・バニョレ国際振付賞、02 年第一回朝日舞台芸術賞・寺山修司賞、08 年横浜文化賞奨励賞。05 年にバックパックを背負って半年間の世界一周の旅に出る。おやじが踊って給仕する「おやじカフェ」のプロデュースを国内外で行う。15 年新カンパニーGERO を結成して10 年ぶりに創作活動を再開。青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム修了。かなっくホール(横浜市神奈川区民文化ホール)レジデンスアーティスト。
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原作:土方巽
構成・演出・振付・出演:伊藤キム

演出助手:伊豆牧子
音楽:松平敬 ほか
映像:離-hanare-
舞台監督:原口佳子
照明:三浦あさ子
音響:牛川紀政
制作:神田圭美
協力:森下隆(慶應義塾大学アート・センター)、神奈川区民文化センターかなっくホール
初演:2018 年d—倉庫

助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)、独立行政法人日本芸術文化振興会