木ノ下歌舞伎『娘道成寺』関連企画 木ノ下歌舞伎オープンラボ第三期〜「道成寺」編
トーク&実演 田茂井廣道(能楽師観世流シテ方)
古典と現代の表現をつなげて考える
実験的・実践的レクチャーシリーズ第三弾!
木ノ下歌舞伎主宰・木ノ下裕一による人気レクチャーシリーズの第三弾。
今回は12月7日(土)、8日(日)春秋座で上演する木ノ下歌舞伎『娘道成寺』の関連企画として、能楽師観世流シテ方・田茂井廣道氏に能の大曲『道成寺』についてお話しいただき、一部実演いただきます。
主催:京都造形芸術大学舞台芸術研究センター
協力:木ノ下歌舞伎
講師:田茂井廣道(たもい・ひろみち)
能楽師(シテ方観世流 準職分)。幼少より河村晴夫師、長じて十三世林喜右衛門師に師事。
3歳のときに能「鞍馬天狗」の子方にて初舞台、昭和59年に能「俊成忠度」にて初シテ(主役)。
現在までに「石橋(しゃっきょう)」「猩々乱(しょうじょうみだれ)」「道成寺(どうじょうじ)」「望月(もちづき)」など多くのシテを勤める。
平成26年に新作能「田道間守(たじまもり)」の脚本、製作を担当し、兵庫県豊岡市で初演、平成30年には豊岡市と東京の国立能楽堂で再演した。
重要無形文化財(能楽)保持者。京都観世会、京都能楽会、能楽協会京都支部、林定期能楽会に所属、後進の指導も精力的に取り組む。
全三回ナビゲーター
木ノ下裕一[きのした・ゆういち]/ 木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山市生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。代表作に『娘道成寺』『黒塚』『東海道四谷怪談—通し上演—』『心中天の網島』『義経千本桜—渡海屋・大物浦—』『糸井版 摂州合邦辻』など。 2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネート、2016年に上演した『勧進帳』の成果に対して、平成28年度文化庁芸術祭新人賞を受賞。平成29年度芸術文化特別奨励制度奨励者。渋谷・コクーン歌舞伎『切られの与三』(2018)の補綴を務めるなど、外部での古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。 公益財団法人セゾン文化財団ジュニア・フェロー。
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木ノ下歌舞伎とは
歴史的な文脈を踏まえつつ、現代における歌舞伎演目上演の可能性を発信する団体。あらゆる視点から歌舞伎にアプローチするため、主宰である木ノ下裕一が指針を示しながら、さまざまな演出家による作品を上演するというスタイルで、京都を中心に2006年より活動を展開している。
http://kinoshita-kabuki.org/