1. HOME
  2. 公演情報
  3. ウィリアム・ケントリッジ『冬の旅』

KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2019 ウィリアム・ケントリッジ『冬の旅』

南アフリカ・ヨハネスブルグ出身の現代美術家ウィリアム・ケントリッジによるドローイング・アニメーションが世界最高峰のバリトン、ピアニストとともに立ち上げるシューベルト名作のコンサート。
深奥で美しく、孤独な世界。

『冬の旅』
原語上演(ドイツ語)・字幕なし

シューベルト歌曲集《冬の旅》作品89(1827年)
詩:ヴィルヘルム・ミュラー

演出・映像:ウィリアム・ケントリッジ

舞台美術:装置:ザビーネ・トイニッセン
衣裳:グレタ・ゴアリス
照明:ヘルマン・ソルゲロース
映像編集: スネジャナ・マーロヴィチ
映像オペレーター:キム・ガニング
舞台監督:サンドラ・ホフマン
技術・照明マネージャー:クリスチャン・ラクランプ

バリトン:マティアス・ゲルネ
ピアノ:マルクス・ヒンターホイザー

WINTERREISE Franz Schubert
Stage direction and visual creation: William Kentridge
Baritone: Matthias Goerne
Piano: Markus Hinterhäuser
Language: German, with no subtitle

[演出・映像]ウィリアム・ケントリッジ
1955年生まれ。ドローイング、映像、オペラ作品などで世界的に知られた美術家。南アフリカのヨハネスブルグ生まれ。独特な作風は、植民地政策やアパルトヘイトをはじめとする母国南アフリカが置かれた社会政治的状況を、手法やジャンルを横断しながら視覚的な表現へと昇華することで生まれた。また、映像の歴史に言及するかのように、現在のCG映像の原点とも言えるコマ撮りアニメーションを用いる。ドローイングを部分的に描き直しながら、その変化を1コマ毎に撮影する、気の遠くなるような作業がケントリッジのアニメーションおよび映像作品を支えている。1990年代以降、世界中から大きな注目を集め、オペラ作品では、モーツァルト《魔笛》(2005年)、ショスタコーヴィチ《鼻》(2010年)、アルバン・ベルク《ルル》(2015年)および《ヴォツェック》(2017年)を手がける。2010年には京都賞を受賞。
© Adine Sagalyn

[バリトン]マティアス・ゲルネ
幅広い声の柔軟性を備えた才能ある声楽家のひとり。世界中のファンから称賛を集め、名高い音楽フェスティバルやコンサートホールの常連でもある。ワイマールに生まれ、ハンス=ヨアヒム・バイヤー、エリザベト・シュヴァルツコップ、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウらに師事。世界を牽引するオーケストラ、指揮者、ピアニストたちとのコラボレーションを展開し、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場やウィーン国立歌劇場をはじめ、世界有数のオペラハウスでの公演を行う。これまでにリリースした数々のCDは、4度にわたってグラミー賞にノミネートされる他、ICMAアワード、グラモフォン・アワード、Diapason d’Or arteをはじめとする多くの権威ある賞を受賞している。2018年から2019年にかけてのシーズンには、ニューヨーク・フィルハーモニックでアーティスト・イン・レジデンスを経験。

[ピアノ]マルクス・ヒンターホイザー
イタリアのラ・スペツィア生まれ。ウィーン国立音楽大学およびザルツブルク・モーツァルテウム大学にてピアノを学ぶ。ソリストおよび室内楽のピアニストとして、カーネギーホール、ムジークフェライン、ウィーン・コンツェルトハウス、ミラノのスカラ座をはじめとする世界の名だたるコンサートホールで公演を行う。近年は、ルイジ・ノーノ、カールハインツ・シュトックハウゼン、モートン・フェルドマン、リゲティ・ジェルジュらの現代音楽の解釈に力を注いでいる。ラジオやTV向けのレコーディングの他、アルノルト・シェーンベルク、アルバン・ベルク、アントン・ヴェーベルンによるピアノ全作品集をCD化。また、クリストフ・マルターラー、ヨハン・シモンズ、クラウス=ミヒャエル・グリューバーといった演出家の演劇作品にも度々音楽を提供している。2014年から2016年までウィーン芸術週間の芸術監督を務め、2016年10月からは、ザルツブルク音楽祭の芸術監督に就任している。
© Salzburger Festspiele / Franz Neumayr

製作:エクサンプロヴァンス音楽祭
共同製作:ウィーン芸術週間、オランダ・フェスティバル、ヘレンハウゼン芸術祭(ハノーファー)、ニーダーザクセン音楽祭(ゲッティンゲン)、リンカーン・センター、ルクセンブルク市立劇場、リール歌劇場
主催:京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター、KYOTO EXPERIMENT
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会