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木ノ下歌舞伎 オープンラボ 第二期
第三回「古典をつなぐ」

古典と現代の表現を繋げて考える
実験的・実践的レクチャーシリーズ第二期スタート!

木ノ下歌舞伎の活動の根本にある古典の「研究」と、古典を現代化することによる「普及」という2つのテーマをもとに、実験の場(オープンラボラトリー)を公開します。
〈温故知新〉という言葉通り古典芸能は知恵の宝庫であり、現代の表現者が学べるところは数多くあります。古典芸能と現代演劇の双方が刺激しあいながら向上していくことと、双方の観客層を流動させていくことも視野に入れ、木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)のナビゲートのもと、ゲストによる実演を交えた連続レクチャーシリーズの第二期がスタートします。

第三回「古典をつなぐ」
女性の身体を通して脈々と芸を繋いできた京舞・井上流。時には、能や文楽人形などの異なる芸能の身体性と座敷舞をつなげ、取り入れることで独自の発展を遂げてきました。
今回は、京舞の継承者であり新進気鋭の舞踊家である井上安寿子氏、バレエのメソッドを出発点に、豊富な身体言語と高い身体性を武器に活躍するコンテンポラリーダンスサーの寺田みさこ氏をお招きし、一見、相反するようにも見える〈古典〉と〈現代〉それぞれの “ダンス” を、実演を交えながら、つなげて考えてみます。両者の身体性、表現方法、思考に思わぬ類似や相違が浮き彫りになることでしよう。

■ゲスト
井上安寿子(京舞井上流舞踊家)

昭和63年九世観世銕之丞と京舞井上流五世家元井上八千代の長女として京都に生まれる。平成3年、四世及び五世井上八千代に師事。平成4年 「四世井上八千代米寿の会」にて初舞台(上方唄「七福神」)。平成18年井上流名取となる。平成23年京都造形芸術大学卒業。平成25年 井上安寿子主催の京舞公演 葉々ようようの会を発足。第50回なにわ芸術祭 新進舞踊家競演会において新人賞受賞。平成27年 より学校法人八坂女紅場学園の舞踊科教師に就任。平成27年 度京都市芸術新人賞受賞。平成28年 伝統文化ポーラ賞奨励賞受賞。2018年 東京新聞第一回日本舞踊新鋭賞受賞。

寺田みさこ(ダンサー/振付家)
幼少よりバレエを学ぶ。91年より砂連尾理とユニットを結成。「トヨタコレオグラフィーアワード2002」にて次代を担う振付家賞受賞。自身の作品の他、石井潤、山田せつ子、白井剛、笠井叡振付作品などに出演。07年ソロ作品「愛音」、13年グループ作品「アリア」、18年3人の振付家によるソロ作品「3部作」を発表。アカデミックな技法をオリジナリティへと昇華させた解像度の高い踊りに定評がある。

■ナビゲーター
木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)

1985 年和歌山市生まれ。2006 年、京都造形芸術大学在学中に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。2016 年に上演した『勧進帳』の成果に対して、平成28 年度文化庁芸術祭新人賞を受賞。平成29 年度京都市芸術文化特別奨励制度奨励者。公益財団法人セゾン文化財団ジュニア・フェロー。渋谷・コクーン歌舞伎『切られの与三』(2018)の補綴を務めるなど、古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。