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第三回 市川團子 新翔 春秋会

市川團子、挑む。
市川團子の研鑽の場「新翔春秋会」。 このたび、京都芸術劇場 春秋座に於きまして、「第三回 市川團子 新翔 春秋会」を開催する運びとなりました。 本企画は、私自身の研鑽の場として、京都芸術大学様をはじめ、御宗家、皆々様の多大なるご支援をいただきながら2024年に始動いたしました。3年目となる本年も、これまでに引き続き、踊りの演目を中心に、歌舞伎俳優としての基礎を体に叩き込み、芸の幅を広げることを目指して開催いたします。今回も立役、女方双方に挑み、少しでも芸の引き出しを増やせるよう、一歩一歩の歩みに誠意を持って取り組む所存です。 「新翔 春秋会」は自身の会として、制作の段階からこだわりを持って創り上げております。何よりもお客様に楽しんでいただくことを第一に、芸は未熟ながらも、とにかく一生懸命に舞台を勤めて参ります。

市川團子

 

出演|市川團 子
   市川笑 也
   市川猿 紫
   市川染五郎

 

演目

一、 正札附根元草摺 長唄囃子連中

  曽我五郎時致   市川團 子
  小林妹舞鶴   市川猿 紫

 

二、 鷺     娘 長唄囃子連中
       二世 藤間勘祖 振付  

  鷺の精   市川團 子

 

    紅葉傘絲錦色木 
三、 善     知     鳥 常 磐 津 連 中 
       二世 藤間勘祖 振付  

  絹売り実は善知鳥安方の霊   市川團 子
  尾上の前   市川笑 也
  八幡太郎義家   市川染五郎

 

 
 
演目解説――市川團子

正札附根元草摺
早春の富士の麓を背景に、父の仇の工藤祐経のもとへ逆澤瀉の鎧を抱え、血気にまかせて飛び出して行こうとする曽我五郎時致。それを止める小林朝比奈の妹舞鶴の二人が、錦絵そのままに二畳台に乗って登場します。舞鶴が五郎の鎧の草摺部分を引いて止め、双方で引き合います。これを「草摺引」といい、荒事の力比べの「引合事」の代表的な趣向の一つです。
江戸歌舞伎では正月に各座で曽我狂言を上演する恒例があり、題名に「正札附」とあるのは、まぎれもなく掛け値なしの決定版との意味が込められています。

鷺娘
一面の雪景色の中、鷺の精が白無垢の娘姿で現れ、恋の迷いをしっとりと踊ります。衣裳を引き抜いて町娘姿と成りクドキ、手踊り、傘尽くしと次々と娘心を踊っていきます。最後は鷺の姿になって、地獄の責めの振りと成ります。また近年では、歌舞伎の定式である幕切れに絵面の見得で決まるのではなく、よりドラマチックな演出の、息絶える型が生まれました。和製『瀕死の白鳥』とも言われており、今回はその演出での上演と成ります。
幻想的で変化に富んだ作品で、女方舞踊の中でも屈指の名作であり人気曲です。

善知鳥〜紅葉傘絲錦色木〜
安永七年(1778年)十一月森田座の顔見世狂言『伊達錦対将』の中の所作事として初演され、長らく上演が途絶えていたものを昭和五十年(1975年)の宗家藤間流 「藤間会」にて二世藤間勘祖と二世市川猿翁が復活上演した作品です。
八幡太郎義家が、源氏繁栄の為に神の使いとして、金の札を付けた番いの鴛鴦を放ちます。義家と尾上の前は恋仲ですが、尾上の前に横恋慕する善知鳥安方のあまりの執心に、金(こがね)の札を取ってくれば願いを受け入れるとその場しのぎの口約束をしてしまいます。その言葉を真に受けた安方は鴛鴦を手にかけ、殺生の罪にて死罪となってしまいます。一方、秋深まる尾上の前の閑居で逢瀬をかさねる義家と尾上の前。そこに、金の札を持った安方の霊が姿を現すのでした。
能の『善知鳥』に題材を得ながらも筋としては『奥州安達原』の影響を強く受け、いかにも顔見世舞踊らしい雰囲気のある作品です。
昨年五月の宗家藤間流 「いろは会」にて素踊りとして「藤間会」以来の上演がかない、今回は扮装をした歌舞伎舞踊として、満を持しての再演と成ります。

 

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速報チラシ

 

主催|市川團子の会実行委員会
協力|松竹株式会社、株式会社キノシ・オフィス
制作協力|京都芸術大学 舞台芸術研究センター