YUKIO SUZUKI projects
『堆積 -Accumulations-』
テクスト引用:スベトラーナ・アレクシエービッチ著
『チェルノブイリの祈り―未来の物語』(松本妙子訳/岩波現代文庫)
ニューヨークに滞在した鈴木ユキオが偶然出会った1冊の本、
スベトラーナ・アレクシェービッチ(2015年ノーベル文学賞受賞作家)の
『チェルノブイリの祈り―未来の物語』。
それは、彼の背中を少し押した。日本にいたら、
躊躇や恐れで手を触れられなかっただろうという。
テキストとの距離、男女5名の身体が静かに近づき、遠ざかりゆがみ続ける空間。
人間の無邪気さと愚かさ、そして命のたくましさと尊さが、浮かび上がる。
淡々と紡がれる時間の中で現代を生きる実感と覚悟を描き、
話題になった『微分の堆積』(2016年東京・シアタートラム初演)を完全リメイクし、上演。
『チェルノブイリの祈り―未来の物語』
1948年ウクライナ生まれの作家スベトラーナ・アレクシェービッチが、1986年4月におこったチェルノブイリ原子力発電所事故をテーマに取材を重ね、1997年に発表したインタビュー集。事故によって人生を一変させられた人々の、事故の記憶やその後に続く人生、愛する人々や故郷への想いなど、一人ひとりの真実を鮮明に描いた作品。
_
振付・演出・出演:鈴木ユキオ
出演:安次嶺菜緒、堀井妙子、赤木はるか、竹内英明
舞台監督:河内崇 照明:加藤泉 サウンドデザイン:齋藤梅生
主催:京都造形芸術大学舞台芸術研究センター
平成29年度 文化庁劇場・音楽堂等活性化事業
「微分の堆積」初演:シアタートラム(2016)
作品制作協力:世田谷パブリックシアター
協力: 豊橋市、穂の国とよはし芸術劇場PLAT、公益財団法人セゾン文化財団
鈴木ユキオ プロフィール
「YUKIO SUZUKI Projects」代表/振付家・ダンサー。
世界40都市を超える地域で活動を展開し、しなやかで繊細に、且つ空間からはみだすような強靭な身体・ダンスは、多くの観客を魅了している。また、室伏鴻・中村恩恵の作品出演やMV出演、ミュージシャンとの共同制作やワークショップなど、活動は多岐に渡る。‘08年にトヨタコレオグラフィーアワードで「次代を担う振付家賞(グランプリ)」を受賞。’12年フランス・パリ市立劇場「DanseElargie」では10組のファイナリストに選ばれた。
www.suzu3.com/