KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭2014 公式プログラム 木ノ下歌舞伎「三人吉三」
変貌する時代の足音を聞きながら 運命と強大な社会の中で抗う人々——
木ノ下歌舞伎が同時代に問う群像グラフィティ
歌舞伎の演目を現代の視点で捉え直してきた木ノ下歌舞伎は今回、近代歌舞伎の基礎をつくった大劇作家・河竹黙阿弥に満を持して挑む。選ばれた演目は、リズミカルで詩情豊かな七五調の台詞や、華やかな様式美など、まさに歌舞伎の魅力が詰まった『三人吉三』。近年の上演形式ではカットされる、三人を取りまく2つのコミュニティの物語を復活させ、複雑に絡み合った人間ドラマと戯曲が内包する同時代性に迫る。
演出は、数々の木ノ下歌舞伎作品を手がけてきた杉原邦生。木ノ下裕一の綿密な調査と丹念な読み込みが『三人吉三』を新たに見出し、批評性と祝祭性を兼ね備えた杉原の手腕が鮮やかに空間化する。黙阿弥を、歌舞伎を、ひいては日本の現代演劇の源流を改めて問いなおす。
作|河竹黙阿弥
監修・補綴|木ノ下裕一
演出・美術|杉原邦生
出演|
大村わたる、大橋一輝、堀越涼/村上誠基、熊川ふみ、兵藤公美/塚越健一、 bable、森田真和、 緑川史絵 、大寺亜矢子、 森一生/田中祐気、 滝沢めぐみ/武谷公雄
舞台監督|大鹿展明
照明|中山奈美
音響|星野大輔
衣裳|藤谷香子
立師|澤村國矢
所作指導|史(Chika)
文芸|関亜弓
補綴助手|稲垣貴俊
演出助手|岩澤哲野、鈴木美波
演出部|濱田真輝
衣裳補作|秀島史子、鷲尾華子、土屋和歌子
大道具製作|北五美術
宣伝美術|外山央
特設ウェブサイト製作|古舘健
制作|本郷麻衣
製作|木ノ下歌舞伎
共同製作|KYOTO EXPERIMENT、京都造形芸術大学舞台芸術研究センター
助成|平成26年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業、公益財団法人セゾン文化財団
主催|KYOTO EXPERIMENT