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「ダンスの創造的行為を巡って」

【研究会について】
ダンス作品創造における、基本的な方法として『振付』という行為がある。
西洋、東洋を問わず、ダンスの創作の場で身体から身体へムーブメントを移す振付という作業はダンスの基本的スタイルとして長く行われてきた。しかし、昨今コンテンポラリーダンスの流れの中で、振付という行為への新たな視点が模索されてきている。ダンスと演劇が、境界を越えて作品創りをしている現実や、様々なジャンルのコラボレーション作品が当たり前となっている現在、言葉でのイメージの伝達、美術家による空間設定などが、振付という行為のあらたな可能性を生み出している。
通常振付は、コレオグラファーからダンサーに渡されるものであるが、そうした人と人の関係を持たずして、映像から大野一雄の舞踏を身体に移すという方法で作られたものである。ダンスにおいて「真似る」ということと、振付という行為は、どう違うのか。伝統の中で継続されてきた、「振付」という行為は、当たりまえのように、コンテンポラリーダンスの中でも受け継がれているが、その事の意味、あるいは未来的な可能性と不可能性をダンス以外の場で活動する方々の参加も招き、身体表現思想の問題として研究していく。

研究代表者:山田せつ子(舞踊家)


【第1回公開研究会】
ダンス作品創作における対話型鑑賞の試行

第1回研究会は岡崎大輔氏をお招きし、美術鑑賞の場で展開している対話型美術鑑賞という方法をテキストとして、ダンス創作の場で言葉による振付の検証、あるいは、振付そのものの実現ということを探りました。

2015年5月17日(日) 14:00-17:00(13:30開場)
京都造形芸術大学内 悠悠館 Y31教室

 

【第2回公開研究会】
パフォーマンス+展示+ラウンドテーブル

川口隆夫ソロダンスパフォーマンス『大野一雄について』を中心に、展示、パネルディスカッションを開催します。
ダンサー/コレオグラファーである川口隆夫氏の作品『大野一雄について』を上演する。川口氏は、故大野一雄氏の残された映像、創作のプロセスでうまれた言葉を基としつつ、さらに同時代を共にした人々へのインタビューを重ね、大野一雄氏の舞踏へのアプローチを深めた。そして、独自に振付を掘り起こし、『大野一雄について』という作品の上演に至った。現在、世界各国でこの上演を続けている。通常振付は、コレオグラファーからダンサーに渡されるものであるが、本作品は、そうした人と人の関係を持たずして、映像から大野一雄の舞踏を身体に移すという方法で作られたものである。
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パフォーマンス

川口隆夫ソロダンスパフォーマンス『大野一雄について』

2015年11月28日(土)14時開演
会場:京都芸術劇場 春秋座舞台上
ポストパフォーマンストーク【川口隆夫、國吉和子(舞踊研究・評論)】
入場無料・要事前申込(定員/100名予定)

『大野一雄について』 ウェブページ
http://www.kawaguchitakao.com/ohnokazuo/
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展示

大野一雄アーカイブ展

2015年11月26日(木)~29(日)11時~18時
会場:京都芸術劇場 春秋座ロビー 
大野一雄の作品のポスター、創作の原稿、スケッチ等の展示。稽古、リハーサル風景の映像をご覧いただきます。 
協力:大野一雄舞踏研究所
入場無料・申込不要
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ラウンドテーブル

「振付の可能性をめぐって」

2015年11月29日(日)13時スタート
会場:京都造形芸術大学 人間館NA402教室
パネリスト(五十音順):きたまり(ダンサー・コレオグラファー)、平原慎太郎(ダンサー・コレオグラファー)、相模友士郎(演出家)、星野太(東京大学IHS特任助教・哲学)
ファシリテーター:山田せつ子(ダンサー・コレオグラファー)
参加無料・要事前申込(定員/50名予定)

【協力】
Dance Fanfare Kyoto vol.03
PROGRAM06 川那辺香乃ディレクション
「Listen,And…/around Kyoto―≪ダンス≫と≪社会≫を横断する。『作品をみながら、はなす』」

【第1回】
塚原悠也(contact Gonzo)
1979年京都生まれ。近年はDANCE BOX による「神戸-アジアコンテンポラリーダンス・フェスティバル」や東京都立現代美術館「新たなる系譜」展におけるパフォーマンス・プログラムのディレクション、京阪なにわ橋駅併設「アートエリアB1」の運営/ディレクションチームの一員として「ニュー”コロニー/アイランド”」展などに関わる。また丸亀市猪熊弦一郎現代美術館にて新たに創設されたパフォーマンスプログラム「PLAY」において個人名義のパフォーマンス作品を発表。

今村達紀
教会からお寺、舞台から路上まで幅広く踊る。最近の活動に美術家村田宗一郎との「visiting」、桑折現演出の「Today」、関節を鳴らすサウンドパフォーマンス「関節話法」、ルールにしたがって息を止めて踊る「無呼吸」などがある。 http://blog.imamuratatsunori.net

岡崎大輔(ファシリテーター)
京都造形芸術大学 アート・コミュニケーション研究センター 専任講師。数年前までアートとの接点が少なかった自身の経験をふまえ、コワーキングスペース往来の「暇活」を中心に、誰もがアートとの出会いを楽しめ、誰もがアートと親しめる場づくりを実践している。

森山直人(モデレーター)
1968年生まれ。演劇批評家。京都造形芸術大学芸術学部舞台芸術学科教授、同大学舞台芸術研究センター主任研究員、及び機関誌『舞台芸術』編集委員。KYOTOEXPERIMENT(京都国際舞台芸術祭)実行委員長。主な著書に『舞台芸術への招待』(共著、放送大学教育振興会)等。主な論文に、「「記憶」と「感覚」――ユン・ハンソル『ステップメモリーズ』の衝撃」(『F/T12 DOCUMENTS』)、「〈ドキュメンタリー〉が切り開く舞台」(『舞台芸術』9号)他多数。

【第2回】
大野一雄 1906 – 2010
函館に生まれる。女学校で体育教員として教鞭をとるかたわら、石井漠、江口隆哉に師事して、モダンダンスを学ぶ。兵役によって活動を中断、復員後1949年に第1回のリサイタルをもった。60年代暗黒舞踏の創始者土方巽との共同作業を行いながら独自の表現を模索。青年時代に出会ったスペイン舞踊の舞姫、ラ・アルヘンチーナをたたえる独舞踏「ラ・アルヘンチーナ頌(しょう)」を1977年に発表し高い評価を受けた。加齢により歩行が困難となってからも、手の動きで踊る新たな境地を開き表現活動を行った。