京都芸術大学 2023年度 公開講座 伝統文化論 -作者から見る江戸時代の演劇~創作の秘訣-
講義概要
木ノ下歌舞伎主宰の木ノ下裕一氏を講師に迎え、舞台芸術、絵画、造形、文章表現など 全ての創作に生かすことのできる「創作」の秘訣を学ぶ。
講 師|木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)
聞き手|田口章子(京都芸術大学教授)
今では古典芸能として私たちを楽しませてくれる人形浄瑠璃(文楽)や歌舞伎も、その初演当時は最新の同時代演劇として書かれ、作られました。本講座では、江戸時代を彩った偉大な作者(劇作家)たちに焦点を当て論じていきます。
作者の人となり、作風、情熱や思考に触れ、作品への理解を深めていくとともに、筆一本で同時代へ立ち向かっていった作者たちの姿から〝表現することの難しさと尊さ〟を学びます。
(木ノ下裕一)
プログラム
第1回 | 11月21日 | オリエンテーション―作者の仕事について― |
第2回 | 11月28日 | 近松門左衛門―虚構とリアルのあわい― |
第3回 | 12月05日 | 並木宗輔―死者への鎮魂、歴史の再起動― |
第4回 | 12月12日 | 近松半二―先人への敬意と物語のスケール― |
第5回 | 12月19日 | 鶴屋南北―人間の奇怪さと世界の裏側― |
第6回 | 12月26日 | 河竹黙阿弥―変貌する時代のパッション― |
第7回 | 01月16日 | 〝同時代〟を描く作者の志―結びにかえて― |